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世界の心を暖めるフリース

2013年01月08日

みなさん、明けましておめでとうございます。

 

今年は、きちんと定期的にブログを書こうと思っていたのですが、お正月明け、気持ちの整理?がつかず、今日が初めてのブログとなりました。

 

当院は1月4日から診療を始めさせていただいたのですが、先日、いつもお越しいただく80代の患者さんが、とてもカジュアルなスタイルで来院されました。

 

聞けば、息子さんがユニクロでコーディネイトして買ってくれたとのこと。

 

とても軽くて暖かいと非常に喜んでおられました。

 

しかし、その患者さんは、服そのものの良さも感じておられたのでしょうが、息子から買ってもらったという事実のほうが、うれしかったのではないかと思います。

 

なかなか自分では若者のお店に行くことはないでしょうし、いつまでも若くいたいと思う高齢者にとって、こういったコミュニケーションもいいなあと、微笑ましく思いました。

 

ところで、ユニクロと言えば、社長は柳井正さん。

 

ご存じの方もおられると思いますが、経営者の中では、かなりのツワモノで、昔から根っからの異端児だったそうです。

 

高校時代のあだ名は「山川」。

 

人が山と言えば、自分は川。

 

人と同じことはしない。

 

実家の家業を継いだ後も、親の言うことには耳も貸さず、ただ自分の目だけを信じる。

 

香港で出会ったSPA(製造小売業)に衝撃を受け、世界の年商数千億のカジュアルチェーンは全てSPAということに気づいたことから、「だったら日本のチェーン店がやっていることは全部間違っている」

 

そう考えて、日本でSPAの巨大チェーンを築くことを決意。

 

そんなユニクロは、2013年の売上高は、なんと1兆円を超える勢いです。

 

1兆円!

 

国家予算の話かなと思うくらいのレベルですね。

 

 

では、ユニクロの柳井正さんとは、いったいどんな人物なのでしょうか?

 


柳井正さんは1949年2月に山口県宇部市で生まれ。

 

実家は洋服店と土建業を兼営していた自営業。

 

地元の宇部高校を卒業後、早稲田大学政治経済学部に入学。

 

しかし大学では典型的な無気力学生で、麻雀、パチンコ、寝る。その繰り返し、商売なんてさらさら興味もない。

 

大学卒業後は、父親の勧めでジャスコに入社。でも仕事が全く面白くない。

 

「早く辞めたい」とただそれだけ。

 

一年も経たないうちに退社し、宇部に戻るが、実家では家業の紳士服専門店を一手に任され、商売の面白さに目覚めます。

 

しばらくしてアイデアが閃き、本屋やレコード屋のように、ふらっと入ってふらっと出てくる。そういう洋服店をやれないか。

 

また今はメーカーが上代(小売価格)を決めている。こんなのは商売じゃない。自分たちで商品を作って、自分たちで価格を付ける。それが本当の商売だ。

 

そんなことを悶々と考えながら、柳井さんは80年代半ば香港でジミー・ライに出会います。

 

ジミー・ライは12歳で広州から香港に密入国し、SPA(製造小売業)のカジュアル専門店チェーン「ジョルダーノ」を創業して巨富を築いた人物。

 

「彼と僕は同い年だった。だったら自分にもできるんじゃないか」。

 

SPA(製造小売業)の可能性を知った柳井さんは、日本でSPAチェーンを展開することを決意し、ユニクロは初めての都会である広島県に進出しました。

 

しかし広島でのユニクロの知名度はゼロに近い。

 

なにか一発で有名になる秘策はないか。

 

考え出したのが、朝6時半の開店。

 

「10時に開店しても、その時間帯は若い人は学校に行っている。だったら、登校前に店を開ければいい」。

 

そして開店当日。ドアを蹴破るようにしてお客がなだれ込みました。

 

またユニクロの一大転機となった原宿出店。

 

ユニクロの印象は「田舎から出てきた安売り屋」だったため、ファッション雑誌の編集者はみんな失敗すると思っていたようです。

 

「おじさんサイズ、ばあさん色。本当にダサイ」。

 

そんな状態では成功するはずもない。柳井さんは一気に商品を作り直すことを決意します。

 

目玉はフリース。

 

また納得できる商品しか店頭に置かないようにした。

 

結果、ふたを開けてみると原宿店は大成功。

 

またこの原宿店の成功は、今後のユニクロの行く道を示し、目指すは世界一。

 

 


そんな世界戦略を描く柳井正さんの考え方に、経営者の端くれとして学ぶべきことがありました。


 

 

経営は信用が全て。

 

あとは自分自身で実際に経営してみて原理原則を見つけていくもの。

 

まずは自分で全部やってみないと分からない。

 

最初からうまくはいかない。

 

何回も失敗してみて、失敗の原因が自分の中にあるんじゃないかと気付くこと。

 

そうやって、自分を成長させていく。

 

経営に素質は必要ない。ほとんどの人が起業できる。

 

大事なのは、まずは全部自分でやってみること。

 

そこで何回も失敗して、また懲りずに挑戦する。

 

その繰り返しの中で経営者として育っていく。

 

うちの親父が偉いなと思えるのは、全てを20代の若造の僕に任せたこと。

 

「お前が好きなようにやれ」って、全部の責任を任せた。

 

それで僕は商売が好きになったん。商売ってこんなに面白いのかと。

 

自分でも結構うまくやっていけるじゃないかと。そして自信も付いた。

 

商売というのは総合的な芸術作品みたいなものです。人もいれば、お金もある。

 

ある意味では人生の縮図。いろんなものが詰まっている。

 

起業家を目指すんだったら、まず会社を興すことを考えるんじゃなくて、一生自分がやり続けられることを見つけるのが大切。

 

使命感を持ってやれることを探して、やると決めたら、とことんやる。

 

起業するというのは、とても責任が重大。

 

だから安易に考えるのではなく、20代で起業しても、それが40代、50代まで続けることができるかどうか。

 

ただ単に金儲けが目的だと継続していくことはできない。

 

自分が主体的になって、使命感を持って起業する。

 

そうすれば、商売に対する誠実さや職業的良心が芽生え、人に信用される基盤ができる。

 

 

                         「やる前から考えても無駄」 柳井 正

 

 


「お前が好きなようにやれ」って、私が高校3年生の時に、母から言われた言葉と一緒ですし、柳井さんの考え方には、とても共感するところがあります。


ユニクロの6時半には敵いませんが、当院も出勤前の受診なども考え、朝8時から診療しています。(いずれもっと早くなりますよ)

 

そして今年から、お仕事をされている患者さんが、昼休憩の時間を使って受診ができるように、朝8時から夕方5時半まで休憩なしで診療することにしました。

 

今まで救急医療に従事しており、私自身の中では仕事中に休憩という概念がなかったので、よくよく考えると初めからそうすれば良かったわけです。

 

実際、患者さんからも喜ばれています。

 

やはりこれからの社会は、何が求められているのか、きちんと評価して、まずやってみる。

 

やって駄目なら、また考える。

 

柳井さんの  “やる前から考えても無駄”  結構当たってるかもしれませんね。

 

 

当院は、新年からやる気満々ですので、今年も宜しくお願い致します。

 

 

                                       院長 野村

 

 

 

 

 


 

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