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心が折れそうな時に必要なもの

2013年01月20日

やりましたね。鵬翔高校!
 
高校サッカーを観ていなかった私も、さすがに決勝戦は観ました。
 
しかも、当院へ風邪でよく受診していた生徒も出場したし、本当に良かった。
 
これからの宮崎のサッカーが、大きく変わることは間違いないでしょう。
 
 
ところで、スポーツには、勝った負けたという事実が大切ではないことは、みなさんも感じておられると思います。
 
 
そこに至るまでの過程で何を得てきたかどうか。
 
 
以前にもブログで書いたことがありますが、負けた彼らも、これからの人生を強く生きていける可能性を持っています。
 
 
京都橘のレギュラーの下級生が、試合後、試合に出れなかった先輩達に、「すみませんでした」と、泣きじゃくっていました。
 
先輩達も泣きじゃくりながら、後輩の肩を抱いていました。
 
この時、彼らは練習では得られない大きな大きな何かを得たはずです。
 
 
スポーツは、人が生きていく中で、大切なものを気付かせてくれるものなのかもしれません。
 
 
 
 
そういった気持ちを、松岡修造さんもこんなエピソードで語っておられます。
 



心が折れそうになったとき、何かに挫折したとき、周りの人からの応援は大きなささえになります。

特に家族のサポートは、多くのことを気づかせてくれます。


浅田真央選手も、ご家族からたくさんの応援を受けて成長してきました。

しかし、2011年のロシア杯での優勝後、最愛のお母さんを失うという不幸に見舞われました。


2010年2月、バンクバー冬季オリンピックで、浅田選手が銀メダルを獲ったときのことです。


お母さんの言葉を、番組を通して真央さんに伝えようということで、僕はお預かりした手紙を姉の舞さんに手渡し、スタジオで読んでいただきました。

番組が始まるまで、真央さんはそのことをまったく知りませんでした。


舞さんが読んだ手紙には、「銀メダルを獲ってよかった」とか、「金をめざしていたけれど…」といった言葉は、いっさいありませんでした。

そこには、こう書かれていたのです。


「真央が元気に、好きなスケートを思いきり滑ったことが、いちばんの幸せでした」


メダルの色は問題じゃない。

わが子が今できることを一所懸命やり、けがをせず無事に滑り終えたことを何よりの幸せだと感じる…。

親というのは、そういうものなのです。


本番中に、僕は感極まってしまいました。

手紙を読みながら舞さんは号泣していました。


真央さんは、はじめのうちはテレビなので泣くまいと涙をこらえていましたが、ついに涙でお化粧が流れ落ちるほど泣きじゃくりました。

その場にいたスタッフも全員、泣いていました。

真央さんが銀メダルを獲るまでにどれだけの困難や迷いを経験したか、心が折れそうになったときでも自分を信じて滑り続けてきたことを知る人なら、泣かずにはいられない手紙でした。


                           『挫折を愛する』角川oneテーマ21
 
 
 
 
 
心が折れそうな時、“ 頑張れ ” じゃなくて、“ ありがとう 。よく頑張ってるね ”って言ってくれるだけで救われます。
 
仕事も学校も家庭も、みなさん十分頑張っていますから。
 
 
                                       院長 野村
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 


 

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