今日は禁煙科学会の講習会で講演をしてきました。
禁煙アドバイザーを育成する講習会で、循環器内科医としての意見を述べたのですが、私の考えとしては、喫煙に限らず、自分の行動に対してどれだけ重要なのかどうか自分自身に真剣に質問をしてみれば、自ずと結論が出ると思います。
“良い結果は、良い質問から生まれる”
人は、自分と対話しながら、自分の人生を作っていきます。
喉が渇いたな‥なにを飲もう?
もう11時だ。午前中はなにする?
そうした選択の結果が、その人の人生を形作っている。
ということで、今日は正しい質問で考え方を変え、人生を変えようというお話です。
「どうすればこの仕事ができるかしら?」
「なにを学べるかしら?」
「なにが可能かしら?」
このように自分自身への質問の種類を変えることで、私は人生を変えたのです。
多くの人は、目の前のことに感情的に反応します。
たとえば地震が起こって家が倒壊してしまった。
Aさんは、
「どうして俺だけがこんなめにあうんだ」
「まだローンが残っているのにどうしよう」
と考える。
Bさんは、
「今、自分には何ができるだろう?」
「住むところをどう手配しよう?」
と考える。
こうした考え方の差が、Aさん、Bさんの行動の差となるのです。
自分になにが起こるかは必ずしも選択できないが、起きていることに対して自分がなにをするかは
選択できる。
「QT 質問思考の技術」 マリリーG.アダムス ディスカヴァー21
今の状況に感情的に反応する “批判者” として生きるのか、それとも今の状況から学ぼうとする “学習者” として生きるのか?
もちろん “学習者” ですよね。
これから世の中、政治も経済もまだまだ悪くなっていきます。
批判者でいる限り、今の状況を乗り越えることはまずできないでしょう。
問題が多いこの御時世。
学習することが多いことばかり。
当院ではこのような状況をスタッフ一同 “ラッキーチャンス” と呼んでいます。
おかげでうちのスタッフにはいいことばかり!
今日の急病センターの当直も、疲れた体に “ラッキーチャンス” ?
院長 野村