ブログ

与えられた環境で生きていく

2016年06月01日

ブログを読んでいただいていたみなさん。

大変ご無沙汰しておりました。

なんと今日が今年初めてのブログになりました。

ここまで書いていないと言い訳の余地がありませんが、最近患者さんから「しばらくお休みですね」と残念がられることがあり、「あー読んでいただいていたんだ」と猛省していました。

不定期なブログではありますが、実は当院の診療を受けていただくために重要なものと考えています。

おそらくみなさんは、病院を探されるときにホームページを検索され、病院の内容や雰囲気を感じられて受診されることが多いのではないでしょうか。

私もお店を探す時、グルメサイトを検索して雰囲気がいいところを選びます。

お店は料理や品物である程度良し悪しがわかることがありますが、病院は診療する医師がどのような人かが気になりますよね。

経歴だけである程度、こんな人かということは予想がつきますが、実際会ってみると思っていた感じとは違っていたり。特に大病院だといろんな先生がいるので、その先生で全く印象が違ったり。

なかなか病院を選ぶのは難しいと思います。

当院は小さなクリニックですし、医師は私しかいません。

ですので、私を知っていただくためには、普段から何を考え、何に共感しているのかなど知っていただくことが大切だと思っています。

当然、普段は外面は良かったりするかもしれませんが、このブログは私が純粋に今の自分に必要だと感じているものを書かせていただいています。

ですので、私自身の純粋な部分を表現していると思います。


最近は、患者さんから辛いこと、悲しいこと、苦しいことを聞かせていただくことが多くなりました。

そんな時、何もできない自分を非常に空しく感じます。

病気を診ている以上、生きることが前提になります。

となると、どのように生きるのかも大切になってきます。



今日は、私たちのまわりで起こる様々なできごとをどのように捉え生きていくのか、日本の実業家であるSBIホールディングス株式会社代表取締役執行役員CEOの北尾吉孝さんのお話から考えてみたいと思います。




中国清時代の曽国藩(そうこくはん)という政治家は、こう言い残しています。

「人生、冷に耐え、苦に耐え、煩(はん)に耐え、閑(かん)に耐え、もって大事成すべし」

冷とは冷遇であり、苦は苦労、煩は煩雑なこと、閑は左遷されて冷や飯を食わされるような逆境でしょう。

そういうことに耐えながら、人間は成長し、大きなことを成し遂げるものなのです。

我慢すること、簡単にギブアップしないこと。

それと同時に重要なのが主体性です。

いかなる状況に置かれていても、自分を成長させるのは、自分の気持ち一つというところがあるのではないでしょうか。

私は、安岡正篤先生の書物を読んで、後に大宰相になった吉田茂さんが、このように語っていたということを知りました。

吉田さんは、政治家になる前は外交官でした。

外交官試験に合格し、初めて外地に赴任したとき、吉田さんに与えられたのは非常につまらなく思える仕事だったそうです。

電信室で電信を受け取り、それを大使に届ける。

ただそれだけの仕事。

青雲の志を抱い外交官になったというのに、仕事といえば電信を届けるだけ。

これでは腐ってしまってもおかしくありません。

「どうして俺は、来る日も来る日も、こんなバカな仕事をしなければいけないのだろう。これでは、自分の能力を発揮しているとはいえない」

そう思った吉田さん、義父の牧野伸顕(のぶあき)さんに「こんなバカげた仕事はもうやめたい」という内容の手紙を書いたといいます。

すると牧野さんは、その返信で吉田さんを厳しく叱責しました。

「何をくだらないことをいっているのだ。お前のやっている仕事ならば、大使より先に電信を見られるではないか。日本から来るもの、世界各国から来るもの、様々な内容の電信を見ることができる。そのなかには、一国の行方を左右するものがあるかもしれない。そいうものをお前は大使より先に読むことができる仕事につかせてもらっているのだ。それを見たとき『もし自分が大使だったらどう判断するだろう』と考えることができる。そして大使が実際にどう動いたのかを見れば、実践的な勉強ができるではないか」

この手紙を受け取って、吉田さんは心が晴れ晴れとし、前向きかつ主体的に仕事に取り組むことができるようになったといいます。

このように、主体的に考え、行動することで、一見すると無駄に思える仕事からも得るものがあるのです。

「この環境のなかで自分にできる最善のことは何か」

「この仕事の意味は何か。自分の成長に活かすためにはどうすればいいか」

常にそう考えることで、どんな仕事でも自分を磨くことができるのです。

大事なのは、あらゆる仕事を主体的にやっていくということ。

若いうちから与えられた仕事を受動的にこなすだけではなく、能動的、積極的、主体的にやっていく。

それこそが、一番大事なことだと思います。




     SBIホールディングス株式会社代表取締役 北尾吉孝 『人生の大義』講談社+α新書 

     メルマガ「人の心に灯をともす」より



私は大学卒業から3年目で心臓のカテーテル治療をさせてもらっていました。


同年代からすると手術件数もかなり多く経験させてもらっていたと思います。


12年前に宮崎の病院へ転勤した時、上司から「2年は手術はできない。今まで自分の経験もあるかもしれないが、まずは初心に戻り、私達と同じことができるようになること。それから改めて自分の技術をどのように生かすか考えろ。」と言われました。


ようするに、今までの経験にとらわれた考え方を捨て、新しい経験から今までの経験を見つめなおすということ。


この時私は、手術はできないが、もし自分だったらどうするか、執刀医の助手を積極的にやってナンバーワンの助手になろうと決めました。


その当時、執刀医の先生は3人おられましたが、それぞれの先生から学ぶことは多く、助手をしなければ気づかないことがたくさんありました。


結局、私は当初の予定よりも早く手術をさせてもらえるようにはなったのですが、一見下働きと思えることもその場所にいなければわからないことがたくさんあることに気づき、あの下積みの時期は本当に大切な時間だったと思います。



良いも悪いも結局は自分が決めているだけ。



すべての物事には意味があります。


よく分からなかったら人に聞く。


だってみんな一人じゃ生きていけないじゃないですか。



今年はいいアドバイスがみなさんにできればと考えています。



                                       院長 野村

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