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親の我慢に感謝

2014年01月19日

 「あまりいいものを食べさせていなかったから、お前はどこでも生きていけるじゃろう」

 

いつも母が冗談ぽく私にこう言います。

 

小学校5年生頃から一人で家にいることがあったり、母が仕事から帰るのが遅かったので、食事は自分で作ったりしていましたから、おかげで全く好き嫌いはありません。

 

これも環境なんだろうなと思います。

 

しかし、わが子には好き嫌いがあります。

 

これは世の中が豊かになったために、選択する余裕があるからなのか、親が甘やかしているのか。

 

 

親の世代と子供の世代では全く環境が違うため、一概にこれが正しいということは言えないのですが、親の考え方・行動が、子供達に影響していることは間違いないでしょう。

 

 

今日は、今までに2500人以上の赤ちゃんを取り上げられ、現在、「生」「性」「いのち」「食」をテーマに全国で講演活動をされている助産師の内田美智子さんのお話から、子供との関わり方を考えてみたいと思います。

 

 

 

 

子育てというのは親の犠牲の上に成り立っていくものです。


出産自体、母親の命を削っているんです。

 

出血もするし、傷もできる。中には亡くなるお母さんだっています。

 

赤ちゃんって、母親の命を犠牲にして生まれてくるんですね。

 

それから一年半も二年もお乳を出すこともお母さんの命を削っています。

 

体重はどんどん減っていきますし、夜中に授乳するのも大変です。

 

でも、そうやって自分の時間を犠牲にしないと子育てはできません。

 

それが子どもに伝わるから、いい子に育ってくれる。

 

ところが最近は、子どものために自分の時間を犠牲にしたくないという若い親が増えています。

 

子どものために我慢したくないんですね。

 

夜遅く子どもを連れ回している親を見かけますが、昔はそんなことはなかったと思います。

 

九時にはちゃんと子どもを寝かしつけていたんですよ。

 

子どもと一緒に少し寝てからまた起きて、夜中に掃除したり洗濯したりするお母さんもいました。

 

いまはそういうお母さんが減っていますね。

 

若いお母さん方は、「我慢しなくていいよ」、「頑張らなくていいよ」、と育てられてきたのでしょう。

 

その人が親になったからといって、急に「子どものために我慢しなくちゃ」「頑張らなくちゃ」とはなりにくいです。

 

自分が甘やかされて大きくなってきたので、子育てのために自分を犠牲にしようとはなかなか思わないのです。

 

「可愛がる」と「甘やかす」の違いは分かりにくいですよね。

 

私が母親学級でお母さんたちに言うのは、「してやりすぎると、すべてしてもらうことが当たり前の子どもが育っていきますよ」ということなんです。

 

してやることだけが親の務めではない。

 

大人になったら我慢することや頑張らなければならないことがたくさんありますから。

 

できないことを一つずつできるようにしてあげて、親元から離れた時に一人でも頑張って生きていける子どもを育てるのが親の仕事なんですよ。

 

一から十まで全部してやっておいて、そのまま放り出されたら子どもは悲劇です。

 

自分のことが何もできない大人になってしまう。

 

それは間違った子育ての結果ですね。

 

手をかけることと、甘やかしてしまうことの違いはそこにあると私は思います。

 

 

                                                内田美智子(助産師)『致知』2012年12月号「大人の幸福論」

 

 

 

 

 

 

“ 子育ては自立させること”

 

 

子育てで学ぶことがたくさんありますが、子供達の好き嫌いがあるのは、まだまだ親である私の我慢が足らないからかもしれません。

 

 

しかし、いいもの?を食べさせてもらっていないおかげで、43年間、食事には我慢して生きて来れました。

 

 

改めて、母に感謝!

 

 

 

                                        院長 野村

 

 

 

 

 

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