先日、用事があって福岡に行きました。
その日は、連休のためかホテルがなかなか取れなかったんですが、どうしてだろうと思いながら、タクシーのおじちゃんにいろいろ聞いたところ、“東方神起”と“パフューム”のコンサートがあったそうです。
なんだか福岡の街は元気があるなあって思いながら、“山笠” “屋台” “便利な空港” “阪急デパート” “唐津競艇”などなど、話の合うおじちゃんと福岡のことで盛り上がりました。
おかげで宮崎行きの第1ターミナルに連れて行ってほしいのに、第2ターミナルに行っちゃって、タクシーのおじちゃんも平謝りでした。
ところで、私は昔から福岡が大好きなので、今日は福岡の良い話をご紹介します。
「お墓に配達された御礼状」
福岡県の川辺さんと言う方が、数年前の新聞に投稿されていた記事です。
自分たち夫婦が結婚して20周年。
20年を無事に迎えることが出来たのは、結婚式に出て下さった人たちが支えてくれておかげだと…
20年前の結婚式に出席して下さった方たちに、お礼の手紙を書かれたそうです。
書いてる最中に、ご主人が奥さんに聞かれたそうです。
「この手紙を出す人の中で、一番お世話になって人は誰だと思うか?」と
奥さんは「あなたのご両親でしょうね」とおっしゃったそうです。
ところが亡くなったご両親ですから、どこにおられるかと言うと、福岡市内の市営平尾霊園に眠っておられるのです。
それでも手紙を書こうと言って、御礼状を書いて、宛名は福岡市平尾霊園川辺家××××と言う戒名だけで、ハガキを出されたそうです。
戻ってくるハガキだったのですが、戻ってこなかったのです。
奥さんは娘さんを連れてお盆にお墓参りに行かれたら、風で飛ばないように石がおかれ、濡れてもいいようにビニールに包まれたハガキが、このお墓の前にきちんと配達されていたそうです。
それを見て驚いた奥さんは、霊園の事務所に行って聞いたそうです。
その事務所の方は、郵便配達の方が来られ、このハガキを届けたいので、場所を教えて欲しいと言って、配達して帰られたそうです。
このことを知り、川辺さんは新聞に、「私は一人の市民として、こんな優しい人たちが影で支えてくれている、福岡という町が大好きになりました。」と書いたそうです。
この時の郵便配達の人も、決して褒められたいとか、認められたいとか、お礼を貰いたいとか損得ではないから、人の心を動かすような“出会い”になったのでしょう。
いい人に出会いたい、いいことにめぐりあいたいと思う人はたくさんおられますが、じゃあ自分が他の人にいいことをしてあげているか、自分が人としていい人で、出会っているかということが大事なのかもしれません。
日本人のおもてなしが世界で評価されている今、私の友人が、宮崎おもてなしマイスターの講習を先月までされていました。
新聞には、野田総理が千葉県柏市のとある団地に視察に行き、超高齢者社会において理想的なスタイルだと評価していましたが、私は、狭いエリアだけではなく、街全体がおもてなしのこころを持った街に宮崎はなれると思っています。
“東方神起”は呼んで盛り上がることはできませんが、私は、○○○○は必ず呼ぼうと思っています。
こうご期待!
院長 野村