こんばんは。
突然ですが、
皆さんは人と話をするとき、話をする方が好きですか?
それとも話を聞く方が好きですか?
人間は本来、話を聞くよりも話をする方が好きで、話すことの満足度は
聞くことの満足度の何倍も高いのだそうです。
ギリシャの哲学者ソクラテスは、
「神は私どもに2つの耳と1つの口を与え給うた。それ故、私どもはより多くを聴き、
喋ることを少なくする必要がある」という言葉を残しているとのことでした。
‘きく’という言葉にはいくつかの意味(あるいは漢字)があります。
「聞く」(hear)は何気なく耳に入ってくる言葉や音、聞き流している状況も
「聞く」に含まれます。
「聴く」(listen)は真剣に身を入れて相手の言っていることを聴こうとしている時に使う漢字です。
漢字を分解すると“十四の心と耳で”相手の言葉を「聴く」となります。
それくらい真剣に心と耳を傾ける、その気持ちで「聴く」ということです。
いろいろな症状で来院する患者さんは
その症状がなぜおこっているのか?
自分は何の病気なのか?
たくさんの不安を抱えて来院しています。
初対面の患者さんも多い中、不安な気持ちを少しでも話していただけるよう
‘聴く’姿勢を大切にしています。
看護師のよく使う言葉に「傾聴」というものがあります。
私はこれは看護師にとって一番磨かなければならないスキルだと感じています。
先日、子供会の会費を納めに行った時のこと。
地区の役員をされている方が、来年度の役員をだれに頼もうか困っているという話になり、
玄関先でしばらく話し込んでしまいました。
次の日、その方からお電話をいただきました。
「来年の子供会の役員をお願いしたい」という内容でした。
「役員の話をすると、皆さん帰ってしまって。聞いてくれたのがあなただけだったから」
私の傾聴のスキルはプライベートで抜群の効果があったと
自己評価しました(;_;)
わが子のため、地区の子供たちのため
来年度は子供会も頑張らないと!
看護師 加藤