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暗闇に差し伸べられる志

2012年11月28日

昨日、また新しい政党が生まれました。
 
少数政党では政治を行うことができないため、遅かれ早かれある程度の大きさになることは必要なのでしょうが、我々選ぶ側の国民からすると、誰を選んでいいのかがわからないのが現状でしょう。
 
個人的にも、普段の生活の中で、人物を見極めるのは非常に難しいものがあるのに、政治ととなるとなおさらです。
 
 
 
では、どう判断していいものなのか迷った時、どうするか。
 
 
今日は久々のブログなので、ちょっと真面目モードで…
 
 

「論語」の中で孔子が、人を見抜く方法として「視・観・察」の3つをあげています。
 
「視」とは、その人の行動を観察すること。
 
「観」とは、その人の行動の動機を調べること。どういう動機でその人はそういう行動を取るのか。そこを把握する。
 
そして最後の「察」とは、その人がその行為に満足しているかどうかを知るということ。
 
つまり、まずじっくりとその人の行動を観察し、その上でその行動の動機を考える。
 
そして最後に、その人の目的が何だったのかを考えてみる。

政治家の場合だと、特にこの「観」が大事なのかもしれません。
 
つまり、なぜ立候補したのかということ。
 
世俗的な成功のため、名誉のために政治家になるのか、それとも世のため人のために政治家となるのか。
 
この違いは大きいと思います。

 
 
京セラ創業者の稲盛和夫氏は、「人生の方程式」として、「人生や仕事の結果は、考え方×能力×情熱」だとおっしゃっています。
 
考え方が間違っている人だと、考え方の部分がマイナスになり、どんなに能力があっても、どんなに情熱があっても、あればある程に結果は大きなマイナスになってしまう。
 
逆に正しい考え方を持っていれば、結果はすべてプラスになるということです。
 
だから何よりも大事なのは、その人が正しい考え方を持っているかどうかということ。
 
昨今の村上ファンドの村上さんやホリエモンこと堀江さんは、考え方が間違っていたから、結果も大きなマイナスになってしまった。
 
つまり社会に大きな迷惑をかけてしまったんです。
 
彼らは能力と情熱が大きかった分、社会に対するマイナスもすごく大きなものになってしまった。

起業家なら、世のため人のために会社を起こし、正しいことをする人物であること。
 
私が知る限り、世の中で成功する起業家は、みんな“志”を持っておられます。
 
“志”は、“野心”とは違い、野心は自分自身のためだけで、志というのは世のため人のためにあるもの。
 
志をきちんと持って、人間的魅力がある人なら、能力的に優秀な人でなくても、その志に共感して自然と人が集まってくるでしょう。
 
 
 
そう言えば、昨日は25歳で最年少上場記録を5年ぶりに塗り替えた「リブセンス」 村上太一さんのニュースもありました。

ベンチャーブームでもITバブルでもない今、最年少上場を果たせたのか?

爆発的な成長を支えたのは、画期的な「成功報酬型」「採用祝い金」のアルバイト情報サイト「ジョブセンス」。

広告の掲載にはお金がかからず、バイトの採用が決ったときに初めて料金が発生し、利用者には「お祝い金」が支給されるというもの。
 
実は、このアイデア、私も20年前の学生時代に考えていて、実際に人材派遣もどきのようなことをしていました。
 
その当時は、携帯電話もなく、もちろんインターネットなんてない時代です。
 
きちんとした形になっていなかったので、金銭的なやり取りは一切ありませんでしたが、当然ながら、上手くいきませんでした。
 
当時の環境のせいにしてしまえばそれで終わりですが、それよりも失敗した理由はほかにもありました。
 
 
それは、“志” がなかったということ。
 
 
自分のことしか考えていなかった。
 
この言葉に尽きます。
 
 
だからこそ、物事を創りだす起業家、政治家に一番大事なのは、純粋な “志” を持っているかどうか、今になってようやくわかってきました。
 
 
情報が多く、情報に流されてしまうことが多いこの世の中。
 
 
 
みなさんは、何を感じて判断しますか?
 
 
 
                                      院長 野村
 
 
 
 

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