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いくつになっても見つめてほしい!

2012年09月30日

「パパ見てて~」

 

子供たちから、音楽に合わせて踊る姿を嬉しそうに見なければいけないというオーダーが最近よく入ります。

 

話を聞いていないと、「ちゃんと聞いてる?」などと突っ込みが入ったり、女系家族(犬もメス)の我が家では、父親としての威厳?というものはあまり感じられません。

 

しかし、家庭環境がどうであれ、すべての子供は親から見いてほしいという気持ちがあるようです。

 

参観日や運動会など、自分が頑張っている姿を見てほしい。

 

それだけで頑張れる。

 

私達が子供のころも、見ていてくれるだけで、頑張ったりしましたよね。

 

実は、この見られているということは、日常生活においても重要で、誰かに見られているからこそ、身だしなみを整えたり、挨拶をしたり、きちんとしようとします。

 

 

 

周りを意識するとストレスになると考えられがちな “見られる” ということ。

 

 

この見られることの効用を、心理学者の内藤誼人さんは、このように説明されています。

 




日本の大手総合商社では、モーレツに夜中まで働く商社マンに「癒し」を与え、やる気を引き出すために、ルックスの良い女子社員を採用するという。

そのほうが商社マンたちは、張り切って仕事をするからだ。


私たちは、周囲にきれいな人がいれば、“いい格好”をするために努力するのである。

どんなにだらしがない男性でも、きれいな女性が自分を見ていると思えば、仕事の手を抜けるわけがないのだ。


一人でジョギングしているときにはあまり本気で走ることができないが、ジムで、きれいな女性がたくさんいると、全力で何キロも走ってしまうことがある。

これもやはり、「見られる」ことの効用であろう。


相手が異性にかぎらず、同性の場合にでも、「見られる自分」を意識すれば、手が抜けなくなる。

商売の秘訣は、「お客の目」を意識することだといわれる。

お客がどんな風に感じるのかを考えれば、商品の陳列にもこだわるようになるし、店舗にゴミが落ちているのも気になるようになる。

私たちは、他人の目を意識するようにすると、自然と身が引き締まるのである。


アムステルダム大学のU・C・クレイ博士が、138名の大学生に対して、「ある商品に関する情報を、インターネットを使ってたくさん集める」ということを課す実験をしたことがある。

なお、この実験に先立って、「あなたの作業は監視されていますから」と告げておいたグループでは、何も教えられていないグループに比べて、熱心に作業することが判明した。

自分の行動が監視されていると言われたグループでは、モチベーションが上がって、クリック数やインターネットへの接続時間がすべて、監視されていると言われなかったグループを上回ったのである。

見られていると思えば、手が抜けなくなったのだ。

実際に見られているかどうかということではなく、「見られている」と思えば、自律的な行動ができるようになるからである。

                           『継続は、だれも裏切らない』PHP

 

 

 

この前の男子プロゴルフの試合は、台風の影響で観客の安全を保つということから、前代未聞の無観客試合となったそうです。

 

プロスポーツ選手は、誰も観客がいなかったら、やる気は半減どころか、何のために頑張るのっていう気持ちになると思います。

 

 

最近、気候も過ごしやすくなってきて、本格的にスポーツの秋がやってきましたが、お子さんの試合、運動会など、みなさんの応援が子供たちにやる気を与えているはずです。

 

 

親は、木の上に立って見ると書くことからも、子供は見守ってあげることが必要です。

 

 

ちなみに、今週末から私は、2週連続でカメラ小僧とならざるを得ないのですが、場所取りが激戦なので、落ち着いて見ている暇はなさそうです。

 

 

子供たちからも、父親の頑張り方を見張られています。

 

 

                                      院長 野村

 

 

 

 

 

 

 

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