こんにちは。
大型連休が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今日は、当院が開業してから2回目の日曜在宅医です。
今朝のニュース速報では大型バスの大事故があり、先日も京都で18歳の無免許運転の少年が集団登校の
列に軽自動車で突っ込み、妊婦さんを含む小学生がなくなる事故がありました。
連休前や連休中にとても悲しい事故が続いています。
昨夜、県外に住む友人から久しぶりの近況報告メールが届きました。
妊娠中に増加した体重が戻らない…と。
最近、私の周りでは妊娠・出産が続いているので、妊婦さんの関わるニュースはとても気になります。
今朝の新聞に、私の友人の悩みとは逆で、“赤ちゃんスリム化”の記事があり、ちょっと気になったので
ご紹介したいと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんの体重が30年以上、減り続けているそうです。
厚生労働省の乳幼児身体発育調査の最新結果によると、最も体重が多かった1980年より、男女とも
250g減っていて、これだけ長期間、新生児の体重が減り続けている国は先進国でも珍しいとのこ
と。
原因を分析すると、妊婦が痩せていたり妊娠中の体重増加を抑えたりすると、赤ちゃんの体重も少なく
なっていて、その背景には、若い女性のスリム志向が強まったほか、30年以上前から続く「小さく産
んで大きく育てる」という妊婦教育もあるようです。
国の基準で「やせすぎ」と分類される20代女性は10年は3割で、30年前より倍増。
さらに、妊婦の喫煙、初産や多胎の割合が増えたことや、出産週数がわずかに前倒し傾向であることも
影響しているそうです。
近年、出生時の体重が少ないと将来、糖尿病や高血圧といった生活習慣病などのリスクが高まるとのこ
とで、英国の調査では、出生時体重が2500g以下の男性に比べ、出生体重が3850~4300g
の男性は心筋梗塞でなくなるリスクが半分程度だったとか。
日本産科婦人科学会理事の北里大学教授は「小さい赤ちゃんを大きく育てようとたくさん食べさせるこ
とで、糖尿病などのリスクをさらに高める可能性もある。妊娠中に極端に太るのは良くないが、体重増
加に神経質にならないでほしい」と助言されていました。
私も将来赤ちゃんを産むことがあれば、小さく産んで大きく育てるのがいいのかな…と思っていました
が、赤ちゃんの将来の健康影響を思うと、それはどうなんだろう…と考えさせられる記事でした。
生まれてくる赤ちゃんの体重が、その子の将来の健康にも影響を与えるかもしれないと思うと、妊婦さ
んの体重管理も難しいですね。
友人の体重増加も気になるところですが、生まれた赤ちゃんの将来の健康影響を思えば、妊娠中の体重
増加を無理に抑えることなくまるまるした元気な赤ちゃんを出産できてよかったのではないでしょう
か。
今年秋に再会できるので、友人のダイエット宣言の成果が楽しみです。
受付 榊田