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“気づき”という大きな力が示すもの

2014年04月28日

医師になって17年。


今日、初めてガンが完治した人とお会いしました。


主治医からは抗がん剤による治療を勧められたようですが、ご家族が抗がん剤以外の方法で治療したいというお気持ちから、いろいろな方法を探された後、ある方法にたどり着いたようです。



そして、半年後にはガンが消失!



今までにも現代の医学では証明できないことがあることは知っていましたが、実際に体験した人とお会いするとは思いませんでした。


世の中に、ガンに効くという民間療法はいろいろありますが、すべて共通することは、免疫力を高めているということのように思います。


我々のカラダには常にガン細胞ができていますが、自身の持つ免疫力で防いでいると言われています。



免疫力の低下する原因はいろいろありますが、日本近代文学研究者であり、国際コミュニオン学会名誉会長でもある鈴木秀子さんのお話は興味深いものがあります。





人生にはバイオリズムがありますから、波が下降している時は疲れが溜まったり、病気をしたり、周囲に思わぬ出来事が起きたり、物をなくしたり、大切なことを忘れたり、いろいろなことが起きがちです。

そうすると自分や他人を責めたり、ゴミのような感情が湧き上がってきたりします。

そういう時は無理に自分を変えようとしないこと。

「ああ、いま自分にはこういう感情が起きているんだな」

とまるで人ごとのように心を静かに眺め、じっと堪え忍びながら上昇の時を待つ訓練をすることです。



そのことに関連した話をご紹介します。



香港に住んでいるインド人の女性が実際に体験した出来事です。


この女性は末期がんに侵され、息も絶え絶えの状態でいわゆる臨死体験をしました。

肉体を離れて自分が寝ている姿を空中から眺め、やがて自分のすべてを受け入れてくれる温かい光に包まれ、至福感を味わいます。

その時に、自分がなぜがんになったかがはっきりと分かったというのです。

インドはとても競争の激しい社会です。

彼女は自分の正直な心をいつも押し殺して人からよく見られたい、人の上に立ちたい、出世競争を勝ち抜きたいという思いだけで駆け上がってきていました。

臨死体験をとおして、そういう自分の生き方を振り返るとともに、即物的な生き方がストレスとなり、ストレスがいつしかがんに形を変えていったことが、理屈抜きに理解できたといいます。

臨死体験後、信じられないようなことが起きました。

彼女の体から奇跡的にがんが消え去っていったのです。

驚いた医者がそれを学会で発表した記録も残っています。

やせ細った体が少しずつ体力を取り戻していよいよ退院となった時、彼女はこれまでのような金儲け主義の生き方、物や地位だけを追い求める生き方を捨て去ろうと固く決意しました。


そして香港に移住。



質素ながら自分らしさを発揮できる仕事を探して、現在はご主人と二人、静かに生活しています。


その彼女がこのように言っています。


「人生で大切なのは、本当に自分らしく生きることと、何事にも喜び楽しんでいられることです。あなたが機嫌よくしていさえすれば、それが何よりの社会貢献。あなたの周りにいる人をみな機嫌よく、気持ちよくできたら、こんな素晴らしいことが他にあるでしょうか」


そして彼女は 「そのためには、いつも正直でいることです」 と言葉を続けています。

余計なゴミを取り除いて幸せに生きる秘訣を彼女は自らの体験をとおして私たちに教えてくれているのです。

いつも機嫌よく、しかも自分らしく正直に生きることができたら、心にゴミが溜まることもなくなるでしょう。

自分を機嫌よくするのは自分自身です。


誰かが機嫌よくさせてくれるわけではありません。

これまで外界に向けていたエネルギーを少し自分を機嫌よくするために使ってみてください。

人生はもっと豊かなものになるでしょう。

日々出合う一つひとつの出来事に深い意味があることを知ったら、どんな些細なことも喜びに変わります。


生かされている命の素晴らしさを感じ、喜びが心の内から湧き出る時、私たちは意識せずとも上機嫌で生きられるはずです。



                            鈴木秀子(文学博士)『致知』2014年4月号 連載「人生を照らす言葉」より




“ 病気は何かに気づくためのもの ”



病は気からとよく言いますが、私の知る限り、ガンが治った人はガンとは戦っていないですね。


とにかく病気を受け入れる。


愚痴はこぼさないし、良くなるために自分自身を見つめ直した人ばかりです。



抗がん剤もありがたいと思って受け入れるのか、そうでないかでは効果が違うように気がします。


お薬一つでも、納得いかなければ、病院からもらっても今一つの効果にしかならないのは本当です。



そのためには、医療従事者の我々も“ 正直 ”になって、接することが大切だと思います。



しかし、最近、診療中にしゃべり過ぎて疲れているのは、“ 正直 ” なところです。



                                       院長 野村












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