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自分を磨くと輝くもの

2012年08月11日

今日、左胸が痛いという症状で50代の男性が来院されました。

 

その方の左胸は右胸より大きく、触ると痛いということでしたので、何かされているのではとお話を聞くと、400度のアスファルトの缶を主に左手で運ぶ仕事をされているということでした。

 

それだけでもすごい体力を使われていると思うのですが、体力を維持するために、毎日腕立て伏せ、ジョギングを欠かさないらしいのです。

 

そして驚きなのは、朝2時半に起きて、毎日新聞配達をされているということ。

 

昼間の仕事が夜の8時までで、すぐに食事をしたら9時過ぎには就寝。

 

その方に、そこまで働かれる理由をお聞きすると、「まだ子供が小さいからね!頑張らないと」と、ニッコリと笑顔で答えられました。

 

私も新聞配達の経験が少しあるのですが、この仕事は並大抵の気持ちではできない仕事です。

 

それを昼間の仕事もしながら、子供のために頑張っておられる方を目の前にして、久々に感動しました。

 

これだけのことを続けるために、ご自分の体を鍛え続けておられることにも驚きです。

 

 

いい仕事をするために、自分をいい状態に保つメンテナンス。

 

 

 

このことに関して、作家のアレクサンダー・ロックハートさんのお話に面白いたとえ話がありました。


 

 

二人の木こりがいた。

 

一番目の木こりは満身の力をこめて木を切った。

 

休憩も昼休みもとらず、できるだけ多くの木を切るために全力を注いだ。

 

朝は誰よりも早く働き始め、夕方は誰よりも遅くまで働き続けた。


他の木こりたちは、彼があまりにも早く木を切ることに驚嘆した。

 

しかし一日が終わるころには、二番目の木こりのほうが多くの木を切っていた。

 

一番目の木こりほど懸命に作業をしていたわけではないし、休憩を何度もとっていた。


一番目の木こりは二番目の木こりに歩み寄って質問をした。

 

「君はどうやって僕よりも多くの木を切るんだね?

 

僕の方が朝から晩まで長時間一生懸命に働いているはずなのに。

 

もしよければ、君の成功の秘訣を教えてくれないかい?」


二番目の木こりは一瞬考えて言った。

 

「成功の秘訣なんでとくにないけれど、これだけは間違いない。どれだけ作業が忙しくても、僕は時間をとって斧を研ぐようにしているんだ。斧がよく切れれば、より少しの労力でより多くの木を切ることができるからね」


この寓話でいう斧を研ぐという作業は、自分を高めるということだ。

 

私たちは時間をとって自分の人生のすべての分野で自分を厳しく見つめなければならない。

 

         

 

            『自分を磨く方法』 アレクサンダー・ロックハート  ディスカヴァー

 

 

 

いい仕事をするためには、どんなに忙しくても、自分を磨く努力を怠らないこと。

 

 

しかし、どんなにきつくても “子供のため” と笑顔で頑張るお父さんはかっこいい!

 

 

私は今のところ、どんなにきつくても “生活のため” と苦笑いで頑張るお父さんです。

 

 

                                       院長 野村

 

 

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