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理由なき批判をかき分けながら見つけたもの

2012年05月23日

当院には、胸が痛いという方が多く来院されます。

 

その症状は、心臓によるものもあれば、そうでないものあります。

 

そのような患者さんのなかで、ひとり気になっていた女の子がいました。

 

彼女は、まだ中学生。

 

心臓による痛みではなく、精神的なものが影響していると思われ、話をよく聞いてみると、学校に問題があり、お母さんも悩んでおられました。

 

その問題は、中学生の彼女ひとりで解決できるような問題ではありません。

 

しかし、なんとかその問題が解決しないか、お母さんとも話し合い、中学生なりに彼女は努力しました。

 

何度か挫折しそうにもなりましたが、そのたびに、お母さんは彼女を支え続けました。

 

その後、なんとか頑張っているということは聞いてはいたのですが、昨日、彼女がニコニコしながらクリニックに来てくれました。

 

 

「先生、今すごく学校が楽しいよ!」

 

 

本当に嬉しかったですね。

 

 

こうなったのは、彼女が諦めずに頑張り続けた結果であることには間違いないのですが、もっと大切なものがここにはあります。

 

 

 

鉄鋼王として巨富を築き、また慈善家としても知られる、アメリカの経営者アンドリュー・カーネギー。

 

 

彼の要請により、500名以上の成功者の協力のもとに、20年の年月を経て、世界で初めて「成功哲学」を体系化した、ナポレオン・ヒルはこう言っています。

 

 

 

 

「心に描き、信じたことは、心の力で実現できる」

 

 

 

 

誰かが新しいことを始め世間の注目を集め出すと、必ずそれを批判する人が現れるものだ。

 

ヘンリー・フォードが自動車の大量生産に着手しようとした頃、彼の計画を知っ たほぼすべての人々が、何らかの理屈をあげてはケチをつけ、彼の脚を引っ張ることに夢中になっていた。

 

ところがフォードは、夫人から「誰が何と批判しようとおやりなさい」という励ましで自信を保ち続け、自社をフォード帝国と呼ばれる世界最大の自動車メーカ ーにまで育てあげたのだ。

 

批判の多くは、何でも批判したがる人たちから寄せられるものである。

 

彼らは、たとえそこに可能性が存在していることに気づいても、たったひとかけらの問題点を見つけてはそこを批判するのだ。

 

なぜなら、彼らは誰かを批判することで、自分たちが正しいことを証明したいのである。


あなたの人生の目的は、少なくともすべての人に賞賛されることではないはずだ。

 

あなた自身とあなたを信じる人たちのために、批判への恐れを手放して前進してほしい。

 


                       『大切なことは、みんなナポレオン・ヒルが教えてくれた』 足達大和  きこ書房

 

 


 

何か新しいことを始めようとすると、ほとんどの人たちから反対される。

 

「まだ若すぎる」、「この仕事をなめちゃいけない」、「この分野は難しいよ」、 「失敗したらどうするの」、「もっとよく考えてからでも遅くない」…

 

 

 

彼女の場合は、理由もはっきりしないまま、批判を受けていました。

 

おそらくどうしていいのかわからなかったと思います。

 

けれども、本当にしたいと思っていることを願い続けました。

 

それを、お母さんが一緒になって願ってくれた。

 

まさにフォード夫人のように、励まし続けれくれたからこそ頑張り続けられた。

 

 

彼女は、中学生ながらにして、生きていくためには、一人では生きていけないこと。

 

だれかの助けがあってこそ乗り越えられることを知ったと思います。

 

 

 

彼女は、お母さんに感謝していると言っていました。

 

 

 

その彼女の笑顔に、私が探している答えがあるような気がしました。

 

 

                                     院長 野村

 

 

 

 

 

 

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