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冷たい視線に勝ち続けるセンス

2012年04月22日

昨日は、午前の診療を終えて、ゆっくり医師会の仕事をかたずけようと思っていたら、下の子がクリニックに遊びに来ました。

 

子供の遊ぶものはないクリニックなので、仕方なくインターネットの無料ゲームをさせたところ、かなり器用に遊んでいました。

 

ゲームセンスのない妻に指導するほどセンスがよく、また一つ子供の才能を見ることができました。

 

しかし、私はと言えば、全くのゲームセンスなし!

 

下手なためか、子供のころはファミコンは付き合い程度。

 

ゲームとか賭け事とか、どうもセンスがないようです。

 

 

ところが、世の中にはゲームで大成している人もいるんです。

 

みなさんご存知ですが、日本人でプロのゲーマーがいることを。

 

 

ゲームファンから「神」と崇められ、「世界一長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックに認定されている伝説のゲーマー・梅原大吾さん。


「小学生からゲームが好きだった僕は、勉強も部活もしてこなかった。だからこそ、ゲームを通して自分を成長させるのだ」との強い意志のもと、17歳で強豪を破って世界大会優勝。

 

その後、一度ゲームを辞めた時の挫折感、そして復活、再び世界一になり、プロ契約、ギネス認定にまで至ったが、「たかがゲーム」という世間の冷たい視線に耐え、「どうすれば自分を向上させることができるのか」を常に考え抜いてきた彼。

 

 

たかがゲームを極めてきた彼は何を考えてきたのでしょうか。

 

今日はそんな梅原さんの言葉をご紹介します。

 

 

 

・常勝を妨げる壁のひとつに、ゲームとの相性の問題がある。相性がいい、得意だからと言って努力を怠るような人は勝ち続けられない。過去の実績に頼る人と言い換えてもいいだろう。そもそも勝負の本質は、その人の好みやスタイルとは関係のないところにある。勝つために最善の行動を探ること。それこそが重要なのであって、趣味嗜好は瑣末で個人的な願望に過ぎない。

 

 

・安易な道、裏技は使わない。

 

 

・生み出した特許よりも、新しい特許を生み出す力の方が遥かに重要なのだ。

 

 

・いつも自分に合った人たちに囲まれて過ごすのは快適だし、居心地もいいだろう。しかし、それでは好き嫌いを超えて強くなることはできない。

 

 

・人の目を気にせず、自分と向き合う時間、深く考え、思い悩む時間を大切にしてこそ、集中力は高まっていくもの。

 

 

・ビジネスを単なる金儲けの手段ではなく生きる目的としている人、僕のようにゲームを通して自分自身を成長させたいと願っている人は、何はともあれ流行っているものに身を投じるべきだ。流行という言葉を使うと勘違いされそうだが、やはり最激戦地と呼ばれる戦場で戦うべきだ。

 

 

・10の強さを手にする方法は簡単に教えられる。だが、11、12、13の強さを手にする方法は言葉では教えられない。それでも口に出して言うとすれば、「すべての可能性を試した果てにあるもの」ということになるだろう。それはテクニックや方法論ではなく、ほとんど姿勢や居住まいの問題になる。

 

 

・何かを身につけたいと思うのであれば、丁寧に、慎重に、基本を学ぶべきだ。

自分にとっての適量を考えるなら、「その努力は10年続けられるものなのか?」自問自答してみるのがいい。

 

 

・新しいものを否定しないこと。そして、新しいものから素直に学ぶ姿勢を忘れないこと。

 

 

・「ちょっと気になること」というものがあるはずだ。経験上、その気掛かりをそのまま放置してはいけない。無視していると、後になって必ず痛い目に遭う。

 

 

・3年で麻雀のトップレベルに立てたのは、やはり強い人の打ち方を真似したからだと思う。真似した人と同じレベルになって初めて、自分なりの色を出せばいい。

 


・例えば、とにかく3年は打ち込んでみる。3年後、「分かった!やっぱり好きじゃない。どうしても好きになれない」そのことに気づけただけでも、素晴らしい発見だと思う。


                 

 

                         「勝ち続ける意志力」梅原 大吾 小学館

 

 

 

 

私が以前勤務していた病院で心臓カテーテル治療をしていた時、上司のS先生から同じようなことを言われました。

 

 

「まずは、俺と同じようにできるようになれ。それから自分の個性を出せばいい」

 

 

やはり上手いなあと思う人を真似てみる。

 

ある一定のレベルまで達しなければ、他人の良さも、自分の良さも分からない。

 

 

自分の良さがわからないと思ったら、魅力ある人を真似てみる。

 

 

意外に、そんな人と出会うことが自分のレベルを上げることかもしれませんね。

 

 

 

                                     院長 野村

 

 

 

 

 

 

 

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