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甘い誘惑に満たされ惑う心の行方

2012年04月19日

この前、タレントの加護亜依ちゃんが「夢は、世界に加護亜依の名を残すこと」と言ったという記事を読みました。

 

この言葉を聞いて、彼女の幼少期に何か問題があったのではないかと思いました。

 

 

おそらく両親の問題でしょう。

 

 

なぜそんな言葉が出てしまうのか?

 

彼女が本当に求めているもの?

 

 

おそらく“自己重要感”なのではないでしょうか。

 

 

自己重要感というのは、自分が「価値のある、尊重されるべき人間」だと感じられるという感覚のことです。

 

人によって、自己重要感を感じられるポイントは違うと思いますが、一般論で言うと、女性の場合、「自分が大切にされている、気遣ってもらえる」そして「そのように扱ってもらえる価値がある」と感じることが重要な場合が多いようです。

 

父親との関係が上手くいっていなかった女性は、頼りがいのある落ち着いた男性を好きになってしまう傾向にあると言います。

 

そこに父親像を求めるのかもしれません。

 

亜依ちゃんの好きになる人、行動などからも、幼少期に父親からの愛を受け取っていなかったのではないでしょうか。

 

 

しかし、我々は、誰しも自分が重要な人間であるという自己重要感を持っています。

言い換えれば、


「自分は優秀な人間である」


「自分は才能のある人間である」


「自分は器の大きい人間である」


「自分は他人から好かれる人間である」


「自分は正しい人間である」


こういった気持ち、そう思われたいと思う気持ちは普通だと思います。


 
でもこういった認識は、他人の評価に基づいているため不安定なものです。


いくら自分自身を優秀な人間だと思っても、正しい人間だと思っても、他人が認めてくれなければそうでないと思ってします。

そして多くの人は、自己重要感を満足させるため、形は違えども成功することを目指します。


成功すれば他人から評価され、自己重要感を満足させることができるからです。

しかし、失敗したりすると、自分は重要な人間であるという自己重要感が傷つくので落ち込んでしまいます。

成功するためには、かなりの努力を要することは当然ですが、努力しても必ず成功するなんて保証はありません。
  

そのため、多くの人は自己重要感を満足させるためとても安易な道をたどります。


それが他人を中傷する、批判する、悪口を言うという手段です。

「あいつバカだ」と言って、相手をけなせば、相対的に相手より自分の方が利口になったように思えます。


自己重要感を高められるわけです。

「あんな政策をして、あの政治家は国民のことを理解していない。俺だったら…」と、大物政治家の手腕を批判すれば、その政治家より頭が良くなったように思えます。


しかし、こういった中傷、批判、悪口にはとんでもない落とし穴があります。

 


それは、そういう人は嫌われるということ。


 

しかし、なぜか世の中には、自分の自己重要感を満足させることばかりに躍起になって、
他人の自己重要感を満足させることには無関心、むしろその逆といった人が多い。

これは相手を「すばらしい!」などと認めると、相対的に相手より自分の方が劣っているように錯覚して、自分の自己重要感が傷つくからかも知れません。

 


要するに、自分が勝手にそう思っているだけということ。

 

 

怖いおじさんの集団がありますが、上の人ほど穏やかな人ですよね。

 

下の人ほど、怒鳴ったり、わめいたり、脅したりする。

 

それは自己重要感が満たされていないから。

 

 

じゃあどうすれば?

 

それは、どんな些細なことにも「ありがとう」と感謝を示してみたり、相手のことを褒めてあげて、認めてあげるようにする。

 

そうすると人間関係は良くなります。


他人から好かれると、他人から好かれているということで自己重要感も満足されます。


自分も楽しい、相手も楽しいという理想的な環境を築けます。

 

 

人は、「この人と一緒にいると自分が好きになれる」と感じる人と一緒にいたいと思うもの。

 

 

自分を満たすためには、意外に他人を満たすことが必要なんですね。

 

 

しかし、当院は愚痴をこぼすスタッフはいません。

 

たぶん、それは “甘い自己重要感” をいっぱいいただいているからではないでしょうか。

 

 

本当にダイエットセミナーをしているクリニックなのでしょうか・・・

 

                                 

 

                                 院長 野村

 

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