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ロッカールームの涙

2012年01月25日

今、我が家では、学級崩壊が起こっています。

 

上のお姉ちゃんは、真面目で几帳面でやさしい子です。

 

ただマイペース過ぎて、時間通りにできないこともあり、担任の母親としては、それを見逃すことはできないようで、強行手段にでました。

 

私も交えて、大激論!

 

結局、ゼロからのスタートとなりましたが、娘もさすがになんとしないといけないと思ったのでしょう。昨日は自分から積極的にやり始めました。

 

 

ものごとは、ある程度のところまでいかないと、わからない、見えないことがあると思います。

 

 

未然に防いだとしても、気合が入らない。

 

性根を入れるためには、大失敗も必要なんです。

 

こんなこというと、病気を未然に防ごうとしている立場の人間の発言じゃないように感じられますが、ともかく、魂に響くような思いが子供にも必要だと感じました。

 

親としていろいろ勉強しなければと思いながら、今日は子供との接し方について、考えさせられるお話をご紹介します。

 

 

 

 

ある秀才の男の子がいた。

 

彼は成績がいいことばかりを褒められて育った。

 

つまりHavingばかり褒められて育ったのだ。

 

その結果、彼は「いい成績を取らなければ自分には価値がない。他人から評価されなければ自分には価値がない」と思うようになった。

 

彼は大人になった今も、人から評価されなければ安心できない。

 

そして出世競争に時間と労力を捧げるようになり、自分の人生を楽しむことができなくなった。

 

ある女の子は、母親から「積極的であってほしい。社交的であってほしい。友だちをたくさん作ってほしい」と期待されて育った。

 

しかし実際は内気な性格で、友だち付き合いが苦手だった。

 

一人か二人の、よほど気の合う子としか遊ばなかったし、しかも自分から遊びに誘うことはなかった。

なによりも、本を読むのが好きだった。

 

そんなわが子を見て母親は、『あなたは、どうして積極的でないの?どうして友だちと遊ばないの?』と、いつもため息をついた。

 

つまり「友だちと遊ぼうとしない」という、その子のDoingを嘆いたのだった。

 

その結果、その子は「そのままの自分ではダメだ」と、思うようになって、自信を失っていった。

 

ところが、その子が高校生のとき、その子の母親の心が変わった。

 

その子の存在をそのまま受け入れるようになった。

 

『どんなときのあなたも愛しているよ。 あなたがいてくれることがお母さんの幸せなのよ』というメッセージがその子に伝わり、その子の自尊心は満たされていった。

 

その子は自分らしさを愛せるようになり、大人になって小説を書くようになり、今は小説家としての人生も楽しんでいる。

 

子どもの自尊心は、いい成績を取って褒められたときに満たされるのではない。

 

悪い成績をとっても抱きしめられたときに満たされる。

 

『君はそのままで素晴らしい存在なんだ』と、そのままの自分を受け入れられたときに自尊心は満たされる。

 

自分のDoingでもHavingでもなく、自分のBeingをそのまま無条件に受け入れられたときに、その子の自尊心は満たされる。

 

われわれの最大の価値は、取った行動や出した結果にあるのではなく、存在することにある。

 

これに本当に気づくとき、自尊心は満たされてゆく。

 

 

                        「3つの真実」  野口嘉則著  ビジネス社

 

 

最近は、褒めて育てるなんていう考えもひろまっているようですが、私は決してそうは思いません。

 

このお話しでもあるように、認められなくなったときに、自分で対処できなくなってしまう。

 

たまにニュースで、あんないい子がなぜ?というコメントする事件がありますが、正直、自分で対処できない子に育てた親の責任だと思います。

 

だから、私は子供たちにどんどん失敗させてやりたい。

 

それは、親としていろいろなことにチャレンジできる環境を整えてあげることでもあるのですが、成長のための失敗を認めることの心構えでもあります。

 

 

私は、甲子園で優勝した選手より、準優勝したチームの選手の方が、絶対、世の中で強く生きていけると思います。

 

ギリギリのところまでいく努力、そして今まで支えてくれた人たちへ応えきれなかった悔しさ。

 

 

ということで、そろそろ当院もスポーツチームを結成しますかね。

 

                                      院長 野村

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