呼吸器系および肺の専門家や医療関係者などからなる国際的な組織である国際結核肺疾患連合は、新型コロナウイルスのリスク低減に向け、喫煙者に禁煙を求めるとともに、たばこ会社に製品の製造と販売の停止を呼び掛けました。
喫煙は免疫系を弱め、感染への効果的な対応をしにくくすることが分かっています。
喫煙者はまた、既に肺疾患を患うほか、肺の機能が落ちている場合があるため、深刻な疾病へのリスクが高まります。
中国などで行われた新型コロナウイルス患者の予備的研究で、喫煙者は感染するとより深刻な疾病や合併症にかかりやすいことが確認されており、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで2月に発表された研究結果では、患者1000人強のうち、人工呼吸器を必要とし、集中治療室に収容され、また死亡した人の25%以上が、現在と以前の喫煙者だったことが示されました。
世界保健機関(WHO)と欧州疾病予防管理センターも、喫煙は新型コロナウイルスによる重篤な合併症のリスクにさらすと警告していることからも、今後、禁煙は世界の常識となるでしょう。
新型コロナウイルスに感染しないためには、人を避けるだけではなく、自らの健康を維持することが大切です。
当院は、開院から延べ720名(2020.4.7現在)の禁煙治療の実績があります。
自分だけではなく、大切な家族の健康のためにも、ぜひ禁煙治療をお勧めします。