私はとても “9” という数字を大切にしているので、この1年はとても大きな1年になる気がしています。
そういう気持ちもあってか、当院のクオリティーを上げようと、先月から当院ではインシデント・アクシデントノートを活用することにしました。
一般的なものなので、みなさんの職場では当たり前に活用されているかと思いますが、実は当院ではありませんでした。
小さなクリニックですので、ちょっとしたことはすぐにスタッフに伝わっていたので、そこまで重要視していなかったのですが、最近、気になることが多くなり、なかなかスタッフ全員の意識統一が図れないので、インシデント・アクシデントノートを活用して、情報を共有することにしました。
インシデント・アクシデントノートと言えば、ミスや事故などを報告することなどマイナスなイメージがあるのですが、私はとてもプラスに感じています。
誰にでも失敗はあります。
問題は失敗をしたことではなく、そのあとの対応・対処がどうだったか。
失敗は、その人を成長させてくれます。
最近は、インシデント・アクシデントノートを読みながら、「へー俺が診察している時に、こんなことがあったんだ」と、そのあとの対処の仕方に感心しています。
ですので、正直報告の多いスタッフにはボーナスを出したいくらいです。(笑)
さて今回は、そんな想いをイエローハットの創業者でもあり、掃除の達人の鍵山秀三郎さんから学ばせていただきたいと思います。
世の中には自分の仕事をただ漫然と、何の意義も価値も感じずにや
そうではなしに、他人から見たらどんな些細な、取るに足りないこ
そうしたからといって一日や二日、一年や二年では何も変わらない
しかしこれが五年、十年、三十年と続くと、途轍もなく大きな差に
このことは私のこれまでの人生を踏まえて、皆さんに自信を持って
その積み重ねは、ちょうど薄い紙を重ねていくようなものです。
一枚が二枚、三枚になっても大したことはありませんが、一万枚積
それと同じなんです。
どうか皆さん方も人生に対して遠き慮りを持っていただき、薄い紙
そう心から願っております。
人生にも仕事にも問題はつきものです。
会社も国も世界も、実にたくさんの問題が日々発生しております。
そこで勘違いしやすいのが、あんな問題が起こったから自分はこう
これは大きな見当違いで、問題が起きたことは問題ではないのです
それにどう対処するか、それによって皆さんの仕事も、人生も変わ
問題によって人生がダメになるということはありません。
すべて対処の仕方です。
もちろん、そこで失敗することもあるでしょうが、失敗することは
私など失敗だらけです。
しかし失敗からすべて学んできました。
ですから、失敗がすべて次の成功へのエネルギーになったのです。
失敗を恐れて何もしないことのほうがよほどいけない。
ミケランジェロは、
「最大の危機は、目標が高すぎて達成できないことではない。目標
と述べています。
イギリスの首相を務めたベンジャミン・ディズレーリは、
「いかなる教育も、逆境から学べるものには敵わない」
と言っています。
では、逆境に遭うことがすべてかといえば、そうではありません。
日頃から様々なことを通じて学んでいるからこそ、逆境から学べる
やはり大事なことは、日々いろんな人や書物から学んで、それを自
私にはこれといった才能はありませんが、本は本当によく読んでき
鎌倉の円覚寺(えんがくじ)の初代管長をお務めになった今北洪川
「百萬経典(ひゃくまんきょうてん)日下之燈(にっかのとう)」
という言葉があります。
百万本のお経を読むほど膨大な知識を頭に詰め込んでも、実践しな
私はこの言葉にいたく感銘を受けまして、身につけた知識を少しで
それは何も大それたことをする必要はありません。
毎日身の回りの掃除をきちんとする。
その日出会った方やご縁のある方に毎日欠かさずハガキを書く。
そうした目の前の小さな実践をコツコツと積み重ねていくことです
こうした日常の本当に些細な、他人から見たらどうでもいいような
これが皆様方の人生を変えていくのです。
一日一日をどういう心構えで過ごしたか、皆さん方の人生は、その
そうした深い慮りを持って、ぜひとも素晴らしい人生を切り開いて
『続・凡事徹底』致知出版社 メルマガ「人の心に灯をともす」より
失敗すると本当に落ち込みますよね。
でもそういう時って、自分の奥底から何かが湧いてきませんか。
私は調子よく物事がいった後、必ずそのあと足元をすくわれます。
上手くいかない時の方が、ものすごい気づきを与えられるので、調子よくいくとなんだか嫌な予感がします。
おそらくそこには成長を感じていないからでしょう。
じゃあどうするか。
それは、挑戦・チャレンジしかありません。
明日から、相棒の検査技師がしばらくお休みします。
この8年間、私の要求を文句も言わずにこなしてきてくれた相棒もさすがに体に歪が生じました。
彼がいないことで、また大切なものを感じることができそうです。
相棒の存在に改めて感謝するとともに、今を共に過ごしているスタッフと、これからもいい仕事ができることを願っています。
院長 野村