桜が満開になるころ、私の父が亡くなりました。
突然の別れで、『さよなら』も『ありがとう』も伝えることができませんでした。
悲しみはもちろん、信じられない気持ちのほうが大きく、家族みんなどうしていいのかわからない日々が続きました。
少しずつ時間が経つにつれ、父との別れには突然だったけど何か意味があると考えるようになりました。
その答えはまだ見つかりませんが、これから気づくことがたくさんあると思っています。
一番辛いはずの母が、私に言った言葉。
『泣いて過ごすのも1日、笑って過ごすのも1日』
私たちが過ごしている今日は、父が笑顔で過ごすはずだった未来です。
母が最後に父に伝えた想い。
『お父さん、愛してるよ』
父は、満開の笑顔で旅だったのではないでしょうか。
私が、忌引きから戻ってきたとき、クリニックのスタッフが満開の笑顔で
『おかえり』
と迎えてくれました。
院長をはじめみんなの暖かい笑顔に迎えられ、改めて、支えてくれるみんなの暖かさに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
たくさんの笑顔で囲まれている私はとても幸せだと感じています。
次は、私から笑顔前線を広げていけるように。
出会わせていただく方の満開の笑顔のお手伝いができるように。
私が今できることを、最大限にやっていきたいと思います。
看護師 森