秋冷の心地よい季節、
日中は、まだ日差しに暑さを感じますが、朝晩は冷え込んできました。
各地の紅葉便りが、楽しみなってくる季節ですね。(温泉行きた~い!)
しかし寒くなると、
胸の症状を訴える患者さんが増えてくるのでしょう。
そのような患者さんの心臓の状態を検査する機械が”心エコー”です。
心臓超音波検査(心エコー)は、人の耳には聞こえないほどの高周波の音波を
プローブという探触子から心臓に発信して、返ってくるエコー(反射波)を受信し、
心臓の様子を画像に映し出して診断する検査です。
いわゆる、
やまびこの原理です。
心臓の動き、大きさ(拡大)、壁の厚さ(肥大)、血液の流れ(一方通行で流れているのか?)
などなど……心臓で起こっているいろんな状態を画像で映し出してくれます。
しかし
患者さんの”こころ”(胸の内)は、映し出してくれません。
検査中、ふと患者さんの顔を見ると、みなさん一様に不安な顔で休まれています。
きっと、クリックに来るまでにいろんな事を考えて来られたのでしょう。
胸に当てたプローブの先からひしひしと
不安な気持ちが伝わってきます。
たぶん
『悪かったら、どうしょう!』……と
でも今、どんな気持ちで検査を受けられているのかわかりません。
検査が終わり、
「私の心臓は、どうでした?」
「大丈夫ですよ。元気よく動いてますよ。」
患者さんの顔が笑顔に変わる。
”心”も映し出してくれる機械、
”こころのエコー”があればいいですよね。
検査技師 河合