心の余裕がないのか、忙しいのか、気がつけば前回より4か月も経っていました。
でもどこかで「ああ、書いてないなあ。いかんなあ」って思っているのですが、まとまった時間ができてからなんて自分に言い訳をして先延ばしにしているんですね。
患者さんには、継続することの大切さを伝えているのに、自分のこととなると…
ここで自己否定してしまうと自己肯定感がなくなってしまって元気がなくなるので、気持ちを入れ替えて今日から再スタートとします。
ところで、近々禁煙治療の講演依頼をいただいたので、改めて勉強をしているのですが、やはりここで出てくるのが “継続” の大切さです。
健康を維持するためにみなさんも何かしろ継続されていることがありますよね。
自分にとって良いことを継続することは自信にも繋がりますし、精神的にもいいですね。
しかし、喫煙歴がある方にとっては禁煙を継続することは、なかなか大変なんです。
継続は一人ではできないし、自分のためだけでもできないんです。
やはりポイントはここですね。
「継続することの意味」
このタイミングで “継続” というキーワードが出てきたのは、自分にも必要なものと思えるので、今回は、社会教育家の平 光雄さんのお話から “継続” の大切さを学んでいきたいと思います。
私が偉人伝を通じて子供たちに最も伝えたいことがあります。
それは後世に残るような大きな仕事をした偉人たちには、ジャンルや境遇はまちまちであっても、一つだけ共通点があるということです。
私はこれを系統立て、「成功の法則」として子供たちに教えてきました。
具体的には、「よーし!(決心)⇒やる(実行)⇒続ける(継続)⇒壁・失敗・挫折⇒諦めない(不屈)⇒続ける(さらに継続)⇒偉業(成功)」という一連のプロセスです。
つまりどの偉人たちも挫折や大失敗を経験し、それでも諦めなかったというプロセスを歩んできたのです。
もっと言えば、一度心に決めたことは、何事があろうとも絶対に諦めなかったのが、偉人の偉人たる所以であるということなのです。
言葉を換えれば、「偉大なことをやった人というのは、心が偉大であった」と言ってもいいでしょう。
それだけに一冊でも多くの偉人伝を読んでほしいと思います。
特に小さな子供たちには、奇跡のようなことを成し遂げた人たちの存在を知ることで、「そんなこともできるんだ」と知ってもらうことがとても大切です。
例えば陸上競技の百㍍走では長らく「十秒の壁」というのがありました。
しかし、一人がその壁を乗り越えると、不思議なもので次々と十秒を切る選手が現れました。
同じように子供たちには、偉人伝を通じて、「これが限界だ」と思っていたことが、実は本当の限界ではなかった、そう思い込んでいるにすぎなかったということを学んでほしいのです。
自ら限界をつくらない――。
そこに奇跡を生きた偉人たちに近づけるヒントが隠されているのではないでしょうか。
平 光雄(社会教育家)『致知』2015年12月号 特集「人間という奇跡を生きる」より
私はあえて禁煙をすすめることはしません。
その人がその気になったら協力します。
タバコを続けるにもそれなりの理由があるし、これから起こることにも責任を取る覚悟でいるわけですから、ある意味立派な “継続” なのかもしれません。
ここで改めて今年はいろいろなことに対して「継続することの意味」を考えてみる。
今日は、亡くなった父二人の誕生日。
偉大な父達も、素晴らしいものを継続していました。
やはり、焦らず先を見て諦めないということですね。
さて今から夜間急病センターの当直です。
これからも宮崎の医療を守ることは “継続” しますよ。
院長 野村