今日は、開院記念日でした。
多くの方々から、お祝いのお言葉をいただき、今日という日を覚えていただいていたことに、スタッフ一同、心から感謝申し上げます。
振り返りますと、この1年は、当院の目指す医療がどのように受け入れられるか、試行錯誤という言葉にふさわしい日々でした。
間違いに気づくこともあり、反省すべき事も多くありました。
現在においても、まだきちんとした形を成しているわけではありませんが、多くの方々から励ましがあり、今の私達があります。
医療というものは、人と人がふれあい感じ合う信頼関係の中で、健康という幸せを創り上げるものと考えてきました。
そのためには、今までにないスタイルを形づくり、そこで出会う方々を大切にするという気持ちがありました。
確かに、それはある程度の結果を生み出しましたし、ある意味正しいことだったと感じています。
しかし、そこには分け隔てなく多くの方々と出会うという優しさはなかったことも事実です。
具体的なことは、この場では申し上げられませんが、当院は、この地域における医療環境から、他とは差別化を図るために、意図的に様々な試みをしてきました。
それは、ご評価を受けることもあれば、ご指摘を受けることもありました。
そして、得るものもあれば、失うものも多くありました。
何が正しいか、おそらくこれからも日々問い続けながら、答えは変わっていくでしょうし、何かに気づいたときには変わらなければならないと感じています。
2年目を迎えるにあたって、今、私達はこの1年間で気づかせていただいたことから、大切なものは何かをきちんと見分ける必要があります。
そういった中で、スタッフ全員で積み重ねてきたこのブログは、今日で最後にさせていただくことになりました。
開業から毎日欠かさず続けさせていただいたブログです。
通常の病院が発信するブログは、医療に関わる内容だけか、院長のみが語ることが多いのですが、私達はあえてスタッフ全員で継続してきました。
これは、当院の掲げる“病気は何かに気づくためのもの”という考えを、私達自身が日々生活する中で感じる必要性があり、その姿勢が医療に結びつくと考えたためです。
このブログが存在することで、1年間でアクセス数が21万件を超え、多くの方々と繋がり、医療現場では分かり合えないものを、ブログを通じて感じていただいたことも事実です。
しかし、このブログが簡単に継続できてきたわけではありません。
業務が拡大していく中で、このブログをスタッフ全員で継続することは、本来、私達が求める医療の本質そのものかどうかを考える時が来ました。
我々自身が健康であり、家族の健康があって、そして、みなさんの健康へと繋がります。
このブログが存在したことにより、私達が本当に何をすべきかを気づくことができたことからも、この結果はとても意味あるものと感じています。
まだこのブログの存在自体をどうするかは決まっていませんが、このブログを読んでいただき、応援していただいていた方々への感謝は忘れず、これからも、私達の目指す医療を築き上げていきたいと思います。
1年間、本当にありがとうございました。
野村循環器内科クリニック スタッフ一同