”女性の涙は勝利なり、男性の涙は降伏なり”
ある評論家の言葉です。
私が昔、やんちゃな頃は、”女性の涙”にはよく悩まされてました。
すぐ謝ってましたけど…
もっとも、医学的には男性の涙もけっして降伏とばかりは言えないみたいです。
米国のウイリアムフレー博士によれば、
「泣くことは精神の緊張をやわらげるだけではなく、その涙の中に体からの有害物質が排出される」
そうです。
その説の根拠は、
人の身体にはさまざまな有害物質が入ってくる。体内でも活性酸素といった有害物質がつくられる。
そうした物質は、血液に混じって体の中を流れる。
当然、涙の中にも入っている。
涙は、目じり近くの涙腺からいつも微量ながら分泌され、目をうるおし、目の乾燥や細菌感染を防いでいる。
そして、目頭に近い涙点から鼻涙管という細い管を通って鼻の中に落ちる。
泣くときは、分泌量がいっぺんに増えるため、涙の出口の涙点からの排出が間に合わなくなり、
まぶたのせきを乗り越えてあふれてしまうみたいです。
涙の成分を調べてみると、約98%が水分で、残りはナトリウム、カリウムなどのほか、アルブミン、グロブリンといったたんぱく質だそうです。
そして、なぜ泣くかによっては涙に含まれる成分が違ってくるみたいです。
感情的な涙は、痛くて泣く場合や笑いすぎて流す場合に比べて、たんぱく質の濃度が高く、
体内の有害物質が多く流れ出るんだそうです。
「男泣きはみっともない、などとやせ我慢をしなければ、胃潰瘍や心臓病になる男性は
ぐんと少なくなるだろう。男性も女性や子供のように泣こう」と勧めています。
年齢を重ねると、家庭や仕事でストレスが増えてきます。
”よく眠り、泣き、笑う”
この事で、少しでも軽くなるなら、泣いてみてください。
体が楽になりますよ。
検査技師 河合