学生時代、自分に必要な人を探していました。
けれど、それはいつか自分にはいい人が見つかると思って待っているだけだったように思います。
ホントに呑気なもんです。
私は “縁” というものをとても大切にしているのですが、そこには偶然はなく、自らの行動が必ず伴っているということを、最近よく感じさせられます。
“縁”とは人に恵まれるということだと思うのですが、心理学者の内藤誼人さんは、人に恵まれるということをこう語っておられます。
「僕は、人に恵まれないなぁ」
「どうして、自分の周りには、ロクな人間がいないんだ!」
このようなことを考えたことはないだろうか。
しかし、それは間違えている。
あなたが優れた人間なら、必ず人に恵まれる。
魅力的な人の周りには、やはり、魅力的な人たちが集まる。
もし人に恵まれないのだとしたら、それは自分が悪いのである。
運が悪いからでも、なんでもない。
人に恵まれないと嘆くタイプは、その人自身が人を惹(ひ)きつけるタイプではないからだ。
まずは人に親切にしよう。
魅力的になろうとしていれば、どんどん人脈が広がって、人に恵まれるはずなのだ。
「周りに、ロクなヤツがいない」とか「ダメな部下ばかり集まって困る」と愚痴をこぼす人に限って、自分を磨くことをしていない。
だからこそ、そういうダメな人ばかりが集まってくることがわからないのだ。
コネチカット大学の心理学者バーナード・マースタイン博士によると、私たちは、自分と同じような人を無意識に選び出すそうである。
たとえば、愚痴っぽい人は、やはり愚痴っぽい人を友人、恋人にしてしまう、というように。
博士が、婚約しているカップル99組を調べたところでは、自己嫌悪感の強い人の72%が、やはり自己嫌悪感の強いパートナーを選んでいたそうだ。
自分がたいしたことない人間なら、やはり、周囲はロクでもない人ばかりが集まってくる。
同じ性格の人が引き合うからだ。
私たちの周囲には、自分とつり合うような人間が集まるのだ。
「友だちを見れば、その当人のこともわかる」
『「人たらし」のブラック心理術』 内藤誼人 だいわ文庫
よくお店で、働いているスタッフが変わらないのに、店長一人が変わった途端、店がガラッとよくなることがありますよね。
駄目なリーダーは、自分の店にはロクな人がいない、と愚痴をこぼし、自分のことを棚にあげ、人のせいにする。
そんなところには、優秀なスタッフが入っても、辞めてしまうか、能力を発揮しないで埋もれてしまいます。
リーダーとして、やる気があり、前向きで、気配りがあり、同時に周囲に感謝する心があれば、それを支える素晴らしいスタッフがいる。
これは、自分の友人や知り合い、カップル、家族でも同じことが言えるでしょう。
人を変えることはできないけれど、自分を変えることはできます。
愚痴っぽい人には、愚痴っぽい人が集まる。
その人には、その人に「つり合う人」、「似合いの人」が集まる。
当院は優秀なスタッフばかりですが、ということは、リーダーがいいから?
超ポジティブな私は、相変わらず元気です。
院長 野村