『花咲かじいさん』という話があります。
ご存じの通り、これは裏の畑でポチがあまりにも吠えるので、木の根元を掘ったところ、
何と大判小判がたくさん埋められていたという話です。
そこから私が得たヒントというのは、「繰り返す」ということです。
ポチが吠えた、そのとききっと「ワンワンワン」と何回も何回も、それこそとりつかれたように吠えたから、おじいさんもちょっと掘ってみようかという気になったのではないかと思うのです。
もしもこれが「ワン」と1回だけだったら、おじいさんも気にしなかったのではないでしょうか。
これをポチの側から見れば、おじいさんにどうしても伝えたいことがあったので、「ワンワンワン」
それでもだめならもう1度、というのが功を奏したのではないかと思うのです。
それで私は、ビジネスで一度「ノー」と言われても、本当に相手に分かってほしいと思ったら、
というより、「この人ならきっとわかってくれる」と思ったら、タイミングを見計らってまたトライしてみるのです。
普通の人は「ノー」というのはあくまでも「ノー」でしかないかもしれません。
でも、私は「イエスの始まり」「イエスへの第一歩」だと思うようにしているのです。
『始めるのに遅すぎることなんかない』 サンマーク出版
子供に、「何回言ったらわかるの」と言ってしまうことがあります。
しかし、冷静に考えてみるとそう何回も言っていないことが多々あります。
本当に相手に伝えたいことであれば、じっくり、タイミングを見て伝えていくことが大切ですね。
何か行動を起こすときでも、1回で成功することはなかなか難しいと思います。
先日のNLPのセミナーの中でも、1回で成功する人はほとんどいない。最低10回繰り返すことが成功へのカギとなるとありました。
しかし、1度うまくいかなかったとき、次の1歩がなかなか踏み出せない時があります。
それは、「次もうまくいかないかもしれない」「周りから変な風にみられるかもしれない」という不安などからなかなか踏み出せないのではないでしょうか。
その不安はどこからくるのか・・・
誰かから「次もうまくいかない」「あなたは変だね」と言われたわけではありません。
自分の価値観で創りだした『かもしれない』が不安を大きくさせているのではないでしょうか。
一度だけでの「ワン」ではどんなに素晴らしいものがそこにあっても注目してくれる人は少ないのではないでしょうか。
うまくいかいときは、軌道修正をして再度挑戦する。
そして、たくさんの人に良いものを伝えていくことができたらと思います。
看護師 森