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ただ誰かのための自分でありたくて

2012年06月01日

約2年半前、開業を決めた時に、どんなクリニックにしようかと思い描きました。

 

様々な経営者の方々が書かれた本をよく読んでいました。

 

そんな時、たまたま本屋で、すばらしい理念をもった会社を紹介した本に出会いました。

 

その中でも特に感動した会社があります。

 

 

その会社は、“日本理化学工業”

 


まず驚きなのが、社員の7割が何らかの障害を持っている人々からなっていること。

 

でも、もともとは障害者のための会社ではなかったんです。

 

 

なぜそのような会社になったのか。

 

 

今日は、日本理化学工業会長 大山泰弘さんのお話しを紹介します。

 

 

 

 

大山会長が知的障害者を雇用するようになったのは、今から50年前。

 

養護学校の先生が会社を訪ねてきたそうです。

 

 

「卒業を控えた生徒を雇ってほしい。」

 

 

その時、大山会長は断りましたが、「施設に入って、働くことを知らないまま一生を終わる」 という先生の言葉に心が動き、2人の女性を2週間だけ雇用することになりました。

 

その2週間働いている中で2人は、 お昼休みになっても休もうとしない。

 

社員の方が「もう休憩しましょう」というまで仕事を辞めようとしませんでした。

 

その働く姿勢に心を打たれた社員の方達が、大山会長に言ったそうです。

 

 

「たった2人なのだから、私達が面倒みますから、雇ってあげてください」

 

 

大山会長が社員の方の想い、障害者の方の働く姿勢に心を打たれたのです。

 

その後、法事の席で住職さんに 「私の会社は知的障害者が働いていて・・・」という話をしたら、 その住職さんが、「人間の究極の幸せは4つです」と言われました。

 

 

1.愛されること

 

2.褒められること

 

3.人の役に立つこと

 

4.人に必要とされること

 

 

「大山さん、仕事で働いているということは、まさに褒められたり、役に立つことでしょう」

 

「 “君が来てくれないと困るよ” って声掛けることでしょう。」 と言われたそうです。

 

 

大山会長は言います。

 

 

「彼らだっていくら上手に言葉で話せなくても、人間の幸せというのをそれぞれ 求めているですよ。」

 

「働く幸せというのを彼らは感じているんですよ」

 

 

                   「日本で一番大切にしたい会社」 坂本光司 あさ出版

 

 

 

 

この本を読みながら、その当時、“自分が創り上げようとしているものの存在意義は?” と、自問自答しました。

 

 

人の役に立ち、人に必要とされ、愛されること。

 

 

今でも、一医療機関としてではなく、一企業としてあるべき姿を意識しています。

 

 

その想いを一緒になって創り上げてくれる仲間とまた一人出会えたことに感謝し、また改めて良い職場をつくっていきたいと今日は感じました。

 

 

ちょっと?変わったクリニックですが、根は真面目なクリニックなので、これからもみなさん宜しくお願いしますね。

 

                                      院長 野村

 

                   

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