突然ですが…
口を無理せず大きく開いて、指を縦にして何本入りますか?
これは、顎関節症のチェック方法です。
1、2本しか入らない方は顎関節症の疑いがあります。
代表的な症状は、顎が痛む、音が鳴る、口が開け辛いなどで、悪化すると口がほとんど開かなくなる
ことも。
特に冬は、寒さで顎周辺の筋肉がこわばり、関節に異常が起きやすくなります。
10数年前から欧米や日本を中心に増えていて、先進国病とも言われ、日本では2人に1人の割合で
顎に何らかの症状があり、若い女性に急増しているそうです。
原因は、噛み合わせの悪さとされていましたが、最近では、顎に負担をかける様々な要因が積み重な
って発症することが分かってきました。
例えば、頬杖、うつぶせ寝、食べ物を片方ばかりで噛むなどの生活習慣や仕事中などに無意識に行っ
ている食いしばりなど。
また、ストレスによる睡眠中の歯ぎしりも一因となっています。
やわらかい食べ物の多い最近の食生活からも「噛む力」が弱くなっていることが関係しているとも言
われます。
伝統的な日本食に比べ、ハンバーグやスパゲティなど現代人の好む食事は噛む力も回数も少なくて済
むので、顎が運動不足になり筋肉が衰えて顎関節の動きを支えられなくなり、発症しやすくなるそう
です。
顎の退化は顎だけにはとどまらず、顎の運動不足で脳の血流量も少なくなり、集中力も落ち平衡感覚
も低下するなど、身体能力に大きく影響するようです。
日頃の心掛け次第で改善できる顎関節症。
生活習慣を見直すことが必要なのかもしれませんね。
受付 渡邉