たった一人の人と友達になりたいだけなのに、天才プログラマーであったマークはFacebookを創始し、金の揉め事や裏切りに遭う。
ご存じ世界最大のソーシャルネットワーキングサイト “Facebook” の創設者マーク・ザッカーバーグの半生を描いた映画の話です。
2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発しました。
そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、ファイル共有サイト「ナップスター」創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げます。
しかし、組織を巨大化していく中で大切なものを失い、2件の訴訟に巻き込まれ、5億人もの人が繋がるFacebookを創り上げたのに、マーク自身は、たった一人繋がっていたいその人に、Facebookで友達申請することもままならない。
この人間関係に対する不器用な感覚が、ソーシャルネットワークだけでは解決できないことを、今の世の中に教えてくれているようなラストシーンです。
私も“Facebook”をしていますが、最近は、友人の近況を微笑ましく見ていることばかりになりました。
友達申請も、友人が見つかった時以外はほとんどしません。
こういったジャンルにとても苦手意識があるのかもしれませんが、人と会う感覚を大事にしたい自分には似合わないのかもしれませんね。
しかし、そんな自分も、人生の時間はある程度は過ぎてしまっているので、少しでも多くの理解し合える友情と出会いたいと思っているのは確かです。
そんな気持ちを今日はこんなお話で。
人生には折り返し点があります。
寿命が80年の人は人生の折り返し点が40歳、寿命が70歳の人は折り返し点が35歳、ということです。
その折り返し点を過ぎたようだ、と自分で思える方があったら、次のことに意識を切り替えることをおすすめします。
旅をするときは、どこへ行くか、ではなく、誰と行くか。
食事をするときは、何を食べるか、ではなく、誰と食べるか。
語り合うときは、何を話すか、ではなく、誰と話すか。
ということが、実は幸せの本質。
自分が「人の間で生きていて幸せ」と思える、そういう人間関係の人たちと一緒に旅をすることができたら、田んぼのあぜ道で座っておにぎりを食べていても、幸せを感じます。
でも、どんなにいいところへ行っても、気の合わない人、価値観の違う人、例えば気に入らないことがあると、ホテルのフロントの人を怒鳴りつけるような人と一緒では、楽しくありません。
良き仲間とは、同じ方向を向いていて、同じ価値観で生きている人のこと。
同じ話題を笑顔で話せる人を良き仲間といいます。
私たちの場合は、「喜ばれるように生きている人」のこと。
その前段階で、「不平不満」を口にせず、「感謝」をいつもしている人のこと。
良き仲間に囲まれているだけで、天国。
年収何億円ももらっている、大会社の社長がいるとしましょう。
その人が幸せかどうかは、この人に良い友人がいるかどうか、です。
『「人生を楽しむ」ための30法則』 小林正観 講談社
今日、友人から5月に結婚するという報告がありました。
彼は、同じ方向を向いて、同じ価値観で生きていける大切な親友です。
彼と出会ったのが昨年1月。
彼との出会いは、私の人生を大きく変えました。
彼と食事をしたり、話をすると未来が見えます。
久しぶりにゆっくりと日曜日に観た映画 “ソーシャルネットワーク”で、本当の友の大切さを感じました。
我々は、これから“ソーシャルネットワーク”を超えるものを創りあげていきたいと思います。
院長 野村