今日は私の友人の命日です。
彼は、男一人で幼い子供を育てていました。
十数年前の今日、飲酒運転の被害にあい、幼い子供を残し、天国に逝ってしまいました。
葬儀の時に子供が泣きながら『パパー』と呼ぶ光景は今でも鮮明に思い出されます。
彼のご両親は『二度とこんな事故を起こしたらいかん。あんた達は絶対起こしたらいかん。しっかり見なさい』と彼の最後の姿を見せてくれました。
ご両親の言葉から、怒り、悲しみ、寂しさ、辛さなど様々な感情が伝わりました。
彼の変わり果てた姿を見せてでも私たちに伝えたかったこと。
事故の恐ろしさはもちろんですが、それによって何もかもが一変してしまうという状況を目の当たりにして、胸が締め付けられるような思いをしたのを今でも覚えています。
一瞬にして彼の家族の生活が一変しました。
今まで当たり前だったことが、当たり前でなくなる。
これは、事故だけに限りません。
病気も同じで自分だけでなく家族の生活環境も変わります。
最近、日々成長していく子供たちを見ながら「息子はどんな女の子と結婚するんだろう?」とか
「娘がお母さんになったとき、たくさんのアドバイスができるといいな」などと考える事があります。
まだまだ何十年も先の話ですが、何十年先も元気で子供たちの支えとなるように今を健康でありたいと思います。
過ぎてしまった過去は変えれませんが、未来は今を見つめなおすことで変えることができます。
私は、これからの長い人生、家族や仲間たちとたくさんの思い出を刻んでいけるように今の自分を
大切にしていきたいと思います。
看護師 森