私は20代の頃は、外見を気にしたり、大きなことを言ってみたり、うわべだけのカッコよさを求めていたような気がします。
最近は、喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症から心筋梗塞、狭心症となった40代の方を診ることが多いせいか、健康でいることがカッコイイと思えるようになりました。
だからスポーツを楽しんでいるおじさんはカッコイイなあって思います。
昨日は、そのおじさん達を観に行ってきました。
“ダンロップフェニックストーナメント”
と言っても、子供たちをちびっこ広場で遊ばせるために行ったので、ちょっとしか観れなかったのですが、子供たちはきれいな芝生の上でご機嫌に遊んでいました。
しかし、そこで驚くべき光景を観てしまいました。
とあるプロゴルファーが、なんとフェアウェイでタバコを吸っていたんです!
プロスポーツで、プレー中にタバコを吸う?????
この仕事をしているからというわけではないのですが、その選手にはガッカリしました。
隣にいた女性の方も、「タバコ吸ってるの~?」と驚いていました。
正直、カッコ悪いおじさんでしたね。
自分がファンあってのプレイヤーだと思っていないのでしょう。
まわりが見えていないのかなあ。
そういうところを大事にすると、もしかして勝てたりするんじゃないんでしょうか。
最近は、忘年会シーズンなので飲み会を例えると、周りの人の飲み物とか皿の空き具合を見て、お酒がなくなればすぐについでくれたり、料理がなくなれば新しい料理を注文してくれる人がいますよね。
普段でも、少し顔色が悪いと、「どこか悪いんじゃないの?」と声をかけてくれる人など。
“気づく”
“気づく”というのは周囲にとってありがたい能力であり、さわやかな能力だと思います。
医師であり、脳科学者の大島 清さんは、「よく気づく人は、知らない間に人を感動させる」と言っておられます。
今日は、その例え話をご紹介しようと思います。
若い男女が十人ばかり会社の寮になっている山荘に泊まりました。
美人だと噂される女性もいたし、さえないと噂される青年もいました。
一晩、どんな男性がもてるかという話題で盛り上がったのですが、当然、注目されたのは出世コースに乗りかかっている青年で、彼はハンサムで背も高かった。
しかし、その後、ハンサムな青年ではなく、さえない青年が例の美人と結婚することができたんです。
なぜ、さえない青年と結婚を決意したかを聞かれた女性は、あの晩のことを語りました。
他の男性たちは自分がいかにもてるか、将来性があるかを語ったけれど、事実そうなのでしょう。
でも彼は笑っているだけで自分のことは何も言わず、周りの人のコップが空になったかと思えばついでやり、悪酔いしそうな女性には水を持ってきてくれました。
さりげない行動を見ているうちに、この人が一番カッコいいと思ったのだと。
よく気がつく人は、自分でも気づかぬうちに周囲を感動させていることがあるんですね。
私も、自分のことで精一杯にならないように、健康でいて周りをみる余裕をつくりたいと思います。
青汁万歳!
院長 野村