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深く自分を繋げる日々

2013年09月05日

今日は、2年前の開院日と同様に雲一つない秋晴れの心地よい日でした。

 

そして患者さんを始め、多くの方々にお祝いの言葉をかけていただき、改めてこの日を迎えられたことに感謝しています。

 

昨年の今日は、1年目にいろいろな事があったために、反省点ばかり気になっていましたが、今年はいろいろ勉強させてもらえてありがたいと思う気持ちで迎えることができました。

 

こう思えるのも、苦しいことや悲しいことがあったからであり、そういった感情も人の成長には必要なのだろうと感じます。

 

最近、先輩経営者の苦労話がとても勉強になるので、致知という雑誌をよく読むのですが、今日はその中で、“ 苦しみ ”についてのお話しがありましたのでご紹介します。

 

 

 

 
 

 

 苦しみの日々


 哀しみの日々


 それはひとを少しは深くするだろう


 わずか五ミリぐらいではあろうけれど さなかには心臓も凍結


 息をするのさえ難しいほどだが なんとか通り抜けたとき 初めて気付く


 あれは自らを養うに足る時間であったと 少しずつ少しずつ深くなってゆけば 

 やがては解るようになるだろう


 人の痛みも 柘榴のような傷口もわかったとてどうなるものでもないけれど


 苦しみに負けて


 哀しみにひしがれて


 とげとげのサボテンと化してしまうのは ごめんである
 

 

 受けとめるしかない


 折々のちいさな刺や病でさえも


 はしゃぎや浮かれのなかには 自己省察の要素は皆無なのだから

 

 

                     「苦しみの日々 哀しみの日々」詩人・茨木のり子

 

 


茨木のり子さんは大正十五年、大阪府に生まれました。

 

上京後、学生として戦中戦後の動乱期を生き抜き、昭和二十一年に帝国劇場で見たシェークスピアの
『真夏の夜の夢』に影響を受け劇作家としての道を歩み出します。

 

その後、多くの詩や脚本、童話、エッセイなどを発表し、平成十八年に八十歳で亡くなります。

 

茨木さんの作品はどちらかと言えば反戦色が強く、過激なものが目立ちますが、「苦しみの日々 哀しみの日々」はそれとは趣の異なる、内省的で穏やかな詩の一つです。

 

おそらく作者自身、いろいろな人生体験を経ていて、それを克服していく過程でこの詩は生まれたのでしょう。

 

私たちは人生の中で時として大きな試練や困難に直面することがあります。

 

「苦しみなんて嫌だ」

 

「この苦しみさえなければ幸せに生きられるのに……」

 

と思ってしまいがちですが、苦しみをしっかりと受け止め、味わうことがなければ、自己省察、すなわち自分の内面を見つめることのないままかけがえのない人生の時間が過ぎ去ってしまう。

 

この詩はそのことを私たちに教えてくれているのです。

 

人間に苦しみが与えられるのはなぜなのか。

 

それは自己を省察し、深く自分を見つめるためである、という茨木さんの考えは、まさに人生の試練に直面した時の大切な心の姿勢だと思います。

 

 

          鈴木秀子(文学博士)『致知』2013年7月号連載「人生を照らす言葉」より

 

 

 

 

 

将来に目を向けて点と点を繋ぐことはできません。

 

振り返って初めてそれらを繋ぐことができるのです。

 

だから、点と点は将来、何らかの形で繋がると信じなければなりません。

 

根性、運命、人生、宿命、何でもいいので何かを信じなければなりません。

 

なぜなら、将来、点と点が結びつくと信じることは、例え月並みな人生を外れることになっても、自分の心に従うための自信を与えてくれるからです。

 

そしてそれは全てを変えてくれるでしょう。

 

 

 

これはスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での有名なスピーチです。

 

 

人生、良いことも悪いこともありますが、振り返ると意味あることとして確かに繋がります。

 

 

私はどうしても今すぐに結果を求めてしまいがちなのですが、大切なことは信じるこころを持つことのようです。

 

 

石の上にも三年

 

 

すばらしいスタッフとともに、これからもみなさんに健康を繋げていきます。

 

 

                                       院長 野村

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