ブログ

運に会う

2012年09月23日

週末、思い立ったように「山に登りに行こう!」と朝から気合を入れ、はしゃぐ娘2人と3人だけで韓国岳に登ってきました。
 
上の子は4年ぶりの韓国岳登山で、下の子は自分で登るのは初めてでしたが、1時間で頂上まで登り、仲良くおにぎりを食べ、帰りは、霧島温泉に入り、ちょっとした小旅行でした。
 
二人とも楽しかった様子で、頂上まで登ったという達成感を得られたことが楽しさにつながったのだとも思いますが、実は登山は子供教育にはとてもよい効果があると感じています。
 
 
それはというと、“ あいさつ ” なんです。
 
 
登山をされる方ならお分かりだと思いますが、通り過ぎる時には、お互いかならずと言っていいほど挨拶をします。
 
子供たちも、はじめは挨拶をされてから挨拶をしていたのですが、段々と慣れてきたのか、自分から元気に挨拶をするようになりました。
 
すると、おじさん達から「将来の山ガール!」といろいろと話しかけられたり。
 
当たり前のことですが、まず挨拶をすることで、人と人との繋がりが始まることを、子供ながらに感じたと思います。
 
 
しかし、今回の山登りは、そこまで意図的なものではなく、ただ単に思いつきの行動なのですが、あれこれ考えずに、とにかくやってみる精神でやると、意外なものに気が付いたりすることを、改めて感じることができました。
 
 
先週は、九州創発塾というイベントで脳科学者の茂木健一郎さんが宮崎にお越しになられましたが、茂木さんも、この “何はともあれ的な行動” を脳科学的に説明されています。

 

 
仕事ができる人、社会に影響力を持つ人は、皆さん、脳のリセットが上手です。
 
脳のリセットといっても、何かを捨てたり消したりするわけではなく、脳のモードを切り替えるということ。

これは、誰にでもできます。
 
私は、今の日本人こそ、脳のリセットが必要な時期ではないかと思っています。

この効果的なリセットの方法は大きく2つあります。
 
1つ目が1日に何度も実行すべき“短期的”なリセットで、2つ目が数日に1度のペースで行いたい“長期的”なリセットです。

短期的なリセットの場合、これが上手にできるようになると、限られた時間を有効に使えるようになります。

人の気分は、外部から何か刺激が加わらないと変わりにくいです。
 
だから何かを始めたくても、なかなか始められない人が多い。

しかし、彼女と一緒に部屋にいる時、突然、上司が入ってきたら、誰でも瞬時に恋愛モードが仕事モードに切り替わるはず。
 
このほか締め切りや納期が迫るといったことで初めてモードチェンジが起きる方もいるでしょう。

これを受動的でなく能動的に起こせるようになると、リセットが上手になるだけでなく、時間の管理もうまくなります。
 
それにイヤなことがあっても気分を一新できるようになりますよ。

具体的にいうと、自分の気分が一瞬で変わる行動が何であるかを見つけ、それを日常生活の中に取り入れていくのがいいでしょう。
 
脳は「気分が変わるから行動する」のではなく「何か行動することで気分が前向きになる」という流れのほうが、スムーズにいく仕組みになっている。

2つ目の“長期的”なリセットとは長時間かけて、価値観や思考をリセットすることを指す。

人は、気分だけでなくいわゆる“マインドセット”(価値観や考え方のセット)もほかから刺激を受けなければ、なかなか変えられない傾向があります。
 
すると脳の海馬や扁桃体という部位の細胞が同じつながり方をし続け、古い価値観に引きずられ成長できません。

例えば有名人の講演会、異業種交流会など、新しい価値観を教えてくれそうな人と数日に一度は会ったほうがいい、という意味だ。
 
そして“実際に会う”ことこそが何より重要です。

実をいうと、人の脳は“シリコンバレーではこうしている”といった情報をメディアから入手するだけでは、それほど強い刺激を受けません。
 
実際に自分の体でその雰囲気を感じることで、初めて脳が刺激を受け影響されるのです。

                             『DIME 2012年18号』小学館
 
 
 
最近の大学受験生は、志望校を見に行って気持ちを高めるということをしているそうです。
 
とある高校の修学旅行は、東京での自由行動の中で、志望校の門の前で記念撮影をさせているところもあります。
 
甲子園を目指す高校球児も、甲子園で野球観戦をすると、次の日からの練習に俄然やる気が出るとか。
 
 
やはり、自分の体でその雰囲気を感じることが、変わるためには必要なようです。
 
 
「気分が変わるから行動する」のではなく「何か行動することで気分が前向きになる」
 

落ち込んだり、気分が乗らないとき、気分を変える方法を持っている人は、早く立ち直りやすい。
 
 
ということで、みなさん、とにかく動きましょう。
 
 
運動は、“運” を動かすということからも、動くと “運” が良くなりますので。
 
 
                                       院長 野村
 
 
 
 
 
 

当院のご案内

医療法人 アクアブライト
野村循環器内科クリニック
〒880-0916
宮崎県宮崎市恒久5942-1
TEL. 0985-52-7171
FAX. 0985-52-1771