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認め合う違いがかたちになる魅力

2012年04月13日

今日はちょっと落ち着かない日でした。

 

当院は少し変わっているクリニック?のためか、少し癖のある方も来られます。

 

そうなると話がいろいろ濃くなるわけです。

 

癖があるから、どうしようこうしようと考えている自分もいるのですが、いろいろ考えさせられているのは確かです。

 

 

 

そんな今日を振り返りながら、癖のある話を一つ。

 

 

 

 

さて問題です。

 

 

世界最古の木造建築物は何でしょう?

 

 

 正解は!

 

 

そうです。奈良の法隆寺です。

 

 

聖徳太子ゆかりの寺院ですね。

 

この法隆寺、 あるとき補修をしようとした宮大工の棟梁がどうやって建てられたのかを調べました。

 

すると、とんでもない事実が!

 

なんと、名木を使っいなかったのです。

 

国宝となるような建物です。

 

当然名木を集めて建てたのだろうと思っていたそうです。

 

しかし、実際は癖(くせ)のある木ばかり使っていたのだと・・・

 

木には1本1本に癖があるといいます。

 

普通、癖を嫌うそうです。

 

だから癖があっても無視して扱うか、癖を殺してしまうか。

 

なにしろ、癖木というのは建築材としては適さないものだと。

 

なぜ法隆寺は世界最古の木造建築物として、その丈夫さ、美しさが保たれてきたのか。

 

法隆寺を建てた昔の棟梁は、木を一本一本買わずに山をまるごと買っていたのです。

 

 

そして、山の北のほうに生えている木を北の柱にして、南のほうに生えている木を南の柱にして、東のほうに生えている木を東の柱にして、西のほうに生えている木を西の柱にしている。

 

つまり、山に似せてつくられた建物。

 

名木を選ぶのではなく、癖があってもその方角にある丈夫な木を選んだ。

 

結果、世界最古の木造建築物になっている。

 

人もきっと同じですね

 

百人の人がいれば、百人の癖(個性)があり、百人の想いがあれば、百人の魅力がある。

 

背が高く格好よく育った木ばかりがいいのではなく、みんなそれぞれ、みんなちがって、みんな素晴らしい。

 

あなたには、あなたの光があり、あの人には、あの人の光がある。

 

一人一人の存在そのものに意味がある。

 

そんな、人と人が助け合ってつくっていく社会は、法隆寺のように、素晴らしく、強く、美しい社会になるのではないでしょうか。

 

                           メールマガジン“100人の一歩”より

 

 

 

金八先生もこう言いました。

 

「人には得意不得意、 好き嫌いもあって個性。その違いを認め合うところから、すべては成り立っていく」

 

 

しかし、個性が強すぎる外来もパワーが要りますね。

 

 

明日は学会に参加するため臨時休診にしますので、ゆっくりしたいのですが、個性が強すぎる友人達とも会ってきますので、休む暇がありません。

 

 

いろいろ言っても、世の中、癖があるほうが面白いのかもしれませんね。

 

 

みなさん、癖のある楽しい週末を!

 

 

                                     院長 野村

 

 

 

 

 

 

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